(※写真はイメージです/PIXTA)

脳の働き方の違いを理由として、「発達障害の子」の行動面や情緒面には、幼児のうちから一定の特徴がみられることがあります。子育ての過程で我が子の言動が気になり、専門機関で治療すべきかどうか悩んでいる保護者……しかし、精神科医の大岡美奈子氏は「我が子の発達障害を疑っても慌てて病院を受診する必要はない」と語ります。

「小学校入学後」に突然落ち着きがなくなる子

小さい頃にはまったく気にならなかったのに、小学校入学後になってから授業中に立ち歩いたり、集団行動がうまくとれなかったり、一斉指示を聞き漏らしてしまったりというような行動が目立つようになるお子さんもいらっしゃいます。

 

これまでは家庭中心だった生活が一気に学校に適応しなければならなくなるわけですから、多少は落ち着きがなくなっても無理からぬことで、多くの場合は慣れてくるにつれ、徐々に行動も落ち着いてくるものです。

 

しかし、なかにはいわゆる通常級の一斉授業ではどうしても集中できない子や、同世代の大人数のなかで過ごすことに苦痛を感じる子もいます。

 

そういうときにスクールカウンセラーに相談したり、特別支援教室や、通級指導教室などを利用したりすることでうまくいくケースもあります。

 

特に、通級指導教室は私の外来でも通っているお子さんはたくさんおりますが、通常級に所属しながら週に1〜2回通級して利用できるので、集団が苦手な子でもほっと息抜きできる場にもなっているようです。

 

 

大岡 美奈子

東邦大学医療センター大橋病院/東京都大田区六郷こどもクリニック

精神科医

※本記事は、オンライン診療対応クリニック/病院の検索サイト『イシャチョク』掲載の記事を転載したものです。