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さまざまな病気を誘発…睡眠時無呼吸症候群とは
睡眠時無呼吸症候群というのは、その名前のとおり、睡眠中に呼吸が頻繁にとまってしまう病気です。
呼吸がとまれば当然酸欠になりますから、本人は眠っているつもりでも熟眠できていません。
そのため、日中に眠気を感じることが多くなります。居眠り運転で交通事故を起こした人が、この睡眠時無呼吸症候群だったというニュースは目にしたことがあるのではないでしょうか。
睡眠時無呼吸症候群は交通事故だけではなくさまざまな病気を引き起こすことが分かっており、非常に怖い病気です。
しかし、寝ている間のことなので本人には自覚症状がない場合も多く、知らぬ間に睡眠時無呼吸症候群になってしまっている人も多いのです。
かなり重度の睡眠時無呼吸症候群なのに、自分では「熟睡できている」と言う人も結構います。
家族に「いつもいびきをかいているよ」と言われたり、睡眠時間は足りているはずなのに日中に眠気を感じるようであれば、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群は、どのような人がなりやすいか
ではどのような人が気を付けなければいけないかというと、一般的には太っている人がなりやすい病気です。
太ると舌や首の回りの脂肪が気道(空気の通り道)を圧迫してしまいます。また胸の周りの脂肪も、横になると肺を圧迫して呼吸を邪魔するのです。
ですから、肥満体型の人は要注意です。ただ、太っていなければ安心かというとそうでもありません。
一見痩せている人でも、筋肉が少なく内臓肥満になってしまっている、いわゆる「隠れ肥満」の人もいますし、生まれつき無呼吸症候群になりやすい骨格の人もいます。
特に顎が小さい、顎が浅い(※)人は睡眠時無呼吸症候群になりやすい傾向があります。
※横から見たときに首とあごの先端の距離が短いことです。
また、脳や神経の異常で呼吸がとまってしまう人もいます。ですから、普通や、やせ体型の人でも、夜中にいびきをかいていたり、日中に眠気を感じたりするようであれば、やはり睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。