(※写真はイメージです/PIXTA)

睡眠時間は足りているはずなのに日中眠くなる、よく「いびきをかいている」と言われる……こうした症状は「睡眠時無呼吸症候群」の特徴です。この睡眠時無呼吸症候群は、重度であっても自分では気づいていない人も多いと、しらい健康クリニック泉中央の白井勇太院長は言います。健康な人と比べて交通事故を起こしやすかったり、放っておくとさまざまな病気を引き起こしたりする睡眠時無呼吸症候群。命の危険から身を守るため、症状の特徴や対処法についてみていきましょう。

睡眠時無呼吸症候群が引き起こす身体の不調

睡眠時無呼吸症候群が引き起こす問題で、もっとも有名で恐ろしいのは、やはり交通事故です。

 

睡眠時無呼吸症候群がない健康な人と比べると、なんと7倍も交通事故を起こしやすいことが知られています。

 

睡眠時無呼吸症候群による交通事故は、意識を失ってノーブレーキで事故を起こすため、一生を狂わせるような重大な事故を引き起こすこともあります。

 

睡眠時無呼吸症候群による弊害はそれだけではありません。睡眠時無呼吸症候群の人は、夜間に呼吸がとまることで、酸欠になっています。

 

当然脳や心臓へも十分な酸素が届きません。それが体に大きなストレスを与えるため、高血圧や糖尿病になりやすいことも分かっています。

 

それどころか、心筋梗塞など重篤な病気を引き起こして、なんと死に至る場合すらあるのです。実際に、中等度~重症の睡眠時無呼吸症候群の人のうち、3割以上が8年以内に亡くなってしまうという報告もあります。

 

重度の睡眠時無呼吸症候群の人でも、意外に「熟睡できている」「日中も眠くならない」と自覚症状がない人がいます(実際には眠りが浅くなっているが、眠いのに慣れてしまって本人は普通だと思っている)。

 

しかし、自覚症状がないからといって睡眠時無呼吸症候群を放っておくのは、やはり危険なのです。

 

睡眠時無呼吸症候群の症状が疑われたら

 

睡眠時無呼吸症候群の症状が疑われたら、まずは医療機関で検査を受けます。その結果が軽症であれば、生活習慣を改めたり、歯科でマウスピースを作成してもらったりすることで、対処することができます。

 

しかし重症の場合は、CPAP(シーパップ:持続陽圧呼吸療法)という治療が必要になります。

 

これは、言ってみれば簡単な人工呼吸器になります。夜間に呼吸がとまったままでは酸欠になってしまうので、枕元に機械をおいて、そこから空気を送り込んでもらうという治療になります。

 

ホースのつながったマスクをつけて寝ることになりますので、ちょっとイメージしただけでも、大変そうな治療に思われるかもしれません。

 

実際、つけ慣れなれるまでは、逆に寝付きにくい感じがして、根気が必要な治療です。

 

しかし治療を始めると夜間にぐっすりと熟眠できるようになるため、「朝すっきり起きられるようになった」「日中眠くなることがなくなった」「いびきがうるさくなくなって、家族が喜んでいる」など、治療効果を実感できる人も多いです。

 

もちろん、酸欠によって引き起こされる心臓の病気なども防ぐことができます。

 

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※本記事は、オンライン診療対応クリニック病院検索・クリニック動画紹介のイシャチョクから転載したものです。