英語での丁寧な「依頼・指示」の仕方について、Q‐Leap株式会社の代表取締役副社長、愛場吉子氏が解説します。内容を誠実かつ明確に伝えることが重要です。 ※本連載は、書籍『話す英語(実戦力徹底トレーニング)』(アルク)より一部を抜粋・再編集したものです。
「pleaseを使えば丁寧」という誤解…“より柔らかい”英語での依頼方法 (※写真はイメージです/PIXTA)

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英語で「丁寧に依頼する」ための7つのメソッド

社会で生きていく上で、人の助けを借りたり、自分の要望を伝えたりする状況は、頻繁に起こります。さまざまな人々と一緒に成し遂げていくことが大前提である仕事の場面では、依頼や指示をいかに適切かつ効果的に行い、人を動かすかがとても重要です。

 

「英語は単刀直入な言語」と思っている人も多そうですが、特に依頼の表現に関しては、丁寧にするための伝え方、あるいは丁寧度の調節方法が、実にたくさんあります。主なものを紹介しておきましょう。

 

①助動詞を用いる

 

助動詞のwill、may、canなどを用いて、高圧的になるのを避ける方法です。しばしば疑問文の形を取ります。

 

◆Can I have a glass of water?(水を1杯もらえますか?)

 

助動詞の過去形(would、might、couldなど)を用いることで、「丁寧さ」はより明確になります。

 

◆Could I have a glass of water?(水を1杯いただけますか?)

 

◆I’d like to change my flight.(フライトを変更したいのですが) ※ I’d = I would

 

②疑問文にする

 

「丁寧に頼むには、命令文の前にpleaseを付ければよい」と考えている人が多いのですが、たとえpleaseを付けても命令文であることは変わりません。それよりは、疑問文を使って「相手の意向を尋ねる」形で依頼する方が、控えめかつ丁寧な印象になります。

 

その際、①で紹介した助動詞がよく使われます。

 

◆Would you spell your last name?(名字のつづりを教えていただけますか?)

 

③間接疑問文にする

 

Do you thinkなどで始めて、間接疑問文にする方法です。これにNo.と答えても、thinkを否定するだけで済みますから、相手が受ける心理的な負担を軽くできる依頼方法といえます。

 

◆Do you think you could go over the report today?(今日、報告書に目を通していただくことはできそうですか?)