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サラリーマンの出世競争は楽じゃない
会社で出世することは、並大抵ではありません。組織が大きく、ライバルの多い大企業になればなるほど、その苦労も大きくなることでしょう。
本人が人一倍努力したり実力を身につけたりして仕事ぶりに高い評価を受けたとしても、出世のチャンスとタイミングは、自分の力でどうにかなるわけでもありません。
近年ではリモートワークが普及し、仕事の成果や生産性が可視化されやすくなりました。それゆえに実力主義が徹底される流れは強まっているのですが、依然として意に反したことをしなければならない局面もあるでしょう。運良く出世コースに乗れたと思っても、同僚のねたみを買い、足を引っ張られてしまうかもしれません。
また、課長や部長となり、部下を何人も持って、自分のやりたいことができるようになれば、仕事の醍醐味も大きくなるでしょうが、本当にそこまでたどり着けるかどうかはわかりません。
不動産投資を始めて、安定して家賃収入が得られるようになると、「こんなつらいことは、ばかばかしくてやってられない」と思い悩む可能性はあるでしょう。そのため、サラリーマンを辞めて、プロの不動産オーナーとして生きていくことを選ぶ人もいます。
不動産投資を始めることで、わずらわしい人間関係や日々のストレスから解放され、サラリーマン時代にはありえなかった生活が始められるかもしれません。
サラリーマンの副業は当たり前の時代
以前はサラリーマンにとって「会社での仕事」が唯一の本業でしたが、今ではその考え方も大きく変化しました。2020年に「マイナビ」が実施した企業に対する調査でも副業を容認する企業の割合が49.6%となり、ほぼ半数の企業が副業を容認している事実が浮かび上がっています。
今や本業の収入だけに依存しない、副業を含めた収入モデルを構築することが珍しくない時代になっていることを踏まえておくべきです。
毎月の給与所得がサラリーマンの強み
会社で出世できなかったとしても、サラリーマンを辞めない人たちはたくさんいます。日本ではいったん会社で雇用されると、会社は正当な理由なく安易に被雇用者を解雇することはできません。
犯罪行為などを行わなければ、たとえ仕事の評価が低くても、会社員としての地位を奪われることはほとんどないでしょう。自分が求められている業務をきちんとこなしていれば、毎月の給料や年に数回のボーナスを継続的に手にすることができるのが、日本のサラリーマン社会です。
もし不動産投資に取り組み、それがうまくいっていれば、給与やボーナスを趣味や貯蓄に充てることができますし、急な修繕などで費用がかかっても、そこからお金を捻出することもできます。
サラリーマンでいること、つまり安定的な収入をよほどのことがない限り失うことがない身分が保険になるのです。