一念発起、転職活動の末、転職が実現したものの「入社前に想定していたのと違う」と早期離職する人は少なくありません。転職を後悔しないために心がけておくべきことを、株式会社キャリア・エックスのCEO兼コンサルタントの東海林浩樹氏が解説します。※本記事は、株式会社キャリア・エックスの『転職コラム』から転載したものです。
「入社前に思っていたのと違う」…転職で後悔しないためのポイント【転職エージェントCEOが解説】

「やりたいこと」は本当に現職でできないのか

また、とくに22〜24歳くらいの、いわゆる第二新卒にあたる方で「今の会社ではやりたいことができないから」という理由で転職を検討されている場合、本当に今いる企業でやりたいことができないのか、一度上司や人事に相談してみてほしいと思います。

 

というのは、「今の会社ではやりたいことができないから」は、1社目の勤務先からの転職希望理由として多く、そのことを理由に今いる会社に対して何もアクションしないまま転職される方が一定数いらっしゃいますが、実は、上司や人事に相談すれば、やりたいと思っていたことができる場合もあるのです。

 

例えば、私が実際に転職相談を受けた方の中に、新卒入社2年目で、元々法人営業を希望していたけれど個人営業に配属・従事されている方がいらっしゃいました。その方が勤務先に転職活動していることを伝えたところ、理由を尋ねられ、「法人営業をやりたいけれどできないからです」と話すと、「じゃあやらせてあげるよ」と異動が実現したケースがありました。

 

やりたいことができていないからといって何も相談せずに転職活動をするのは、せっかく入社した会社だしもったいないこと。できない理由を探すのではなく、一度はアクションを起こしてみて、実現が難しいとわかってから転職活動に移っても遅くありません。

 

 

東海林 浩樹

株式会社キャリア・エックス

CEO/コンサルタント