2019年かんぽ生命の不正契約問題が明らかになりました。そのような問題も発生しているなかでお客様のことを考える「いい営業マン」と出会うためにはどうすればいいのでしょうか。 ※本記事は、元野村證券でYouTuberの宋世羅(そんせら)氏の著書『ヨイショする営業マンは全員アホ 1%だけが知っている禁断の法則』(飛鳥新社)より一部抜粋・編集したものです。
「お客様のために」はアウト。「いい営業マン」は何のために仕事をしているのか? (写真はイメージです/PIXTA)

商品ではなく人を見ろ

ぶっちゃけ、いい営業マンかどうかなんて、そんな簡単に判断できないと思うんです。きっと、私が見ても分からないので、一般のお客様だとなおさら難しいでしょう。

 

だから、そういう質問をすることで、その人なりの思いとか考えていることを引き出して、その人を信用できるかを自分なりに判断するしかないわけです。

 

私が言いたいのは、つまり商品の良し悪しではなく、人で選ぶべきということ。

 

一般の方のほとんどが、たとえばこのAという商品を見て騙されていないか悩むと思うんですが、これは間違い。商品についてはまあこんな感じかって思いつつ、8~9割ぐらいはこの人どうかな、とそこを突き刺したほうがいい。

 

経験上、経営者の方は9対1で、商品ではなく人を見ています。提案資料を見てるフリをして、「お前、この仕事やっていてどう?」「なんで保険屋になったの?」「どうなりたいの?」と質問を投げて品定めして、見込みのある人間だと認めたら、「じゃあ、これでいこう」で契約して終わり、みたいな感じです。

 

完全にその時の営業マンの雰囲気や発言を見て、そこで任せるか任せないかを品定めしているんです。鋭いんですよね。

 

これは消費者サイドから見た、いい営業マンの見分け方をお教えしていますが、逆に営業マンサイドで考えたら、当然ですが、なんでこの仕事をやっているのかを常に考えて、自分なりの回答を持っておく必要があるということです。

 

 

宋 世羅

元野村證券YouTuber