商品ではなく人を見ろ
ぶっちゃけ、いい営業マンかどうかなんて、そんな簡単に判断できないと思うんです。きっと、私が見ても分からないので、一般のお客様だとなおさら難しいでしょう。
だから、そういう質問をすることで、その人なりの思いとか考えていることを引き出して、その人を信用できるかを自分なりに判断するしかないわけです。
私が言いたいのは、つまり商品の良し悪しではなく、人で選ぶべきということ。
一般の方のほとんどが、たとえばこのAという商品を見て騙されていないか悩むと思うんですが、これは間違い。商品についてはまあこんな感じかって思いつつ、8~9割ぐらいはこの人どうかな、とそこを突き刺したほうがいい。
経験上、経営者の方は9対1で、商品ではなく人を見ています。提案資料を見てるフリをして、「お前、この仕事やっていてどう?」「なんで保険屋になったの?」「どうなりたいの?」と質問を投げて品定めして、見込みのある人間だと認めたら、「じゃあ、これでいこう」で契約して終わり、みたいな感じです。
完全にその時の営業マンの雰囲気や発言を見て、そこで任せるか任せないかを品定めしているんです。鋭いんですよね。
これは消費者サイドから見た、いい営業マンの見分け方をお教えしていますが、逆に営業マンサイドで考えたら、当然ですが、なんでこの仕事をやっているのかを常に考えて、自分なりの回答を持っておく必要があるということです。
宋 世羅
元野村證券YouTuber