やる気を失ったケアマネも実際に存在する
ケアプランの作成は、それほど手間のかかるものなのでしょうか。
「サービスの内容はかなり詳細に書く必要がありますから、それなりに手間はかかると思います。でも、キャリアを積んだケアマネなら、1時間もあれば作成できるのではないでしょうか。ですから、催促から2週間ぐらいしたころにはさすがに頭に来て、役所の担当者に『ケアマネがケアプランをつくってくれないんです』と連絡しました。山本さんは何らかのペナルティを受けたと思います」
衛藤さんは、ケアマネが肝心のケアプランをつくらなかった理由は、いまもわからないといいます。
「同情的に見れば、仕事に疲れて精神的に病んでいたのかもしれません。ケアマネがケアプランをつくらないなんて、ふつうではありえないことですからね。でも、そうだとしても、そんな状態で担当を引き受けること自体、利用者さんに失礼だと思います」
衛藤さんは、これをレアケースだといいますが、そのような、やる気を失ったケアマネも存在する。信頼できる人ばかりではないことは頭に入れておいたほうが良さそうです。
相沢 光一
フリーライター