医師と結婚したいなら、医師のキャリア形成を理解する
これからのパートナーを探そうという方のなかには、医師との結婚を希望している方もいると思います。医師には大学病院や総合病院に勤務する勤務医と、自身でクリニックを経営する開業医がいますが、結婚相手としての出会いを考えるなら、どちらのほうが探しやすいのでしょうか?
勤務医あるいは開業医が、キャリア形成のどの段階に入るのかを考えてみましょう。医学生から開業医になるまでの流れを知っておくと、その医師の経歴なども理解することができますし、会話も弾むかもしれません。ここでは、男性医師について解説したいと思います。
まず、医学部を卒業して医師国家試験に合格して研修医になるところからスタートします。臨床研修が修了したら、大学病院や総合病院で勤務医をして、クリニックを独立開業して開業医になるのです。
学生・研修医・勤務医・開業医…最も結婚が増えるのは
段階①医学部時代
医学部がある総合大学の大学生のなかでは、医学部の学生はそれほど人気がありません。むしろ、ほかの有名大学の学生のほうが人気が高いくらいです。とはいえ、医学部内の同じ学年や、同じ大学の部活の先輩後輩等と交際し、卒業後にそのまま結婚する人もいます。実際に筆者の学年でも、約100人の同窓生のうち、数組が卒業後に結婚しました。
男性の友人のなかには、国家試験に受かったら急に、これまで相手にしてくれなかった女性の態度が変わり、交際してもらえるようになった人もいます。医師国家試験の合格率は90%ほどで、ほとんどの医学生は医師になるのですが、女性からの評価も変化するということでしょうか。
段階②研修医時代
大学を卒業すると2年間、臨床研修を行っている大学病院や総合病院に研修医として勤務します。初期研修医とも呼ばれますが、内科、外科、産婦人科、小児科など各科目を研修します。数ヵ月に1度くらいの間隔で各科の病棟を異動するため、病棟で働いている看護師と接する機会が増えます。
医師になったばかりの研修医が、慣れない病棟勤務で疲弊しているところを看護師にフォローしてもらい、それをきっかけに結婚に至ることもあります。臨床研修制度ができてから、臨床研修中に知り合った看護師と結婚するパターンは増えているようです。
段階③勤務医
多くの医師は、臨床研修が修了したら専門とする科目を決め、大学の医局に所属するか、総合病院に所属して、大学病院や総合病院に勤務します。医局に所属していると、数年に一度は医局人事により所属する病院が変わります。勤務先の病院で将来のパートナーと知り合うこともあります。多くの医師は勤務医のときに結婚します。
医局に所属しているときに結婚すると、結婚式には大学の教授、先輩、同僚などの医師を招待することになり、結婚式も華やかです。その後、専門医試験に合格して、開業資金を貯めて開業準備をします。開業する時期は人によりバラバラですが、30代中盤から40代くらいまでに開業するのが一般的です。
もし医師との結婚を希望していて、相手の経済的な安定性を考えるなら、将来開業するつもりはあるのか、開業したらどれくらい人気のクリニックになりそうか等もチェックしておいたほうがいいかもしれません。
段階④開業医
開業医の平均年収は勤務医の平均年収よりも高く、人気の開業医であれば、年収3000万円超のこともあります。
開業するということは「個人事業主になる」ということです。事業ですから、赤字になることもありますし、競争が激しい地域であれば、勤務医のときより年収が下がってしまうリスクもあります。
都会よりも地方の方が開業医も少なく、人気のあるクリニックが多いようです。また、実家がクリニックや病院を運営している場合、跡を継ぐために戻らなくてはいけないこともあります。
筆者の知人女性は、大都市での生活に憧れて東京に就職しましたが、交際相手の医師が地方にある実家の病院を継ぐために帰郷するつもりだと知り、交際を終了してしまいました。