(※写真はイメージです/PIXTA)

高崎経済大学経済学部教授、さくらジャパン税理士法人の税理士である田中久夫氏の著書『ロータリークラブに入ろう!』より一部を抜粋・再編集し、知られざる「ロータリークラブ」の魅力について解説する。

ロータリークラブの成功理論は「友情・努力・勝利」

納涼例会の当日はメチャクチャに盛り上がった。裏方に徹した親睦委員会の皆も満足をした。

 

ここに一つの教訓を得た。何かことを起こすとき、「これはロータリアンがやることか?」と言って、小難しく考えて結局何もしないことよりも、とりあえず目標を持って、全員でその実現のために努力をする、目標が達成できたときの喜びは参画する者が多いほどその程度は倍加する、ってことを。

 

そうだ、少年マンガの成功論理も同じことを言っていたな。少年マンガは、三つの要素が織り込まれれば必ずヒットすると言われている。一つは友情(仲間やライバルの存在)、一つは努力(目標に向けて必死に頑張ること)、一つは勝利(目標の達成)だ。まるでロータリーだ。

 

とにかく、今回は会員の老若男女のすべてから絶大なる賛辞が贈られた。いや、そういえばうちのクラブには女性会員はいないということに気が付いた。何か理由があるのだろうか? 今度、古参で優しそうな会員に聞いてみようと思った。

著者が所属するクラブに「女性」がいない理由は…

後日、クラブの会員のなかで最も温厚そうな先輩HTさんを見つけ、女性会員不在の理由と、その次第によっては僕の周辺の知人からうちのロータリーに相応しい女性を紹介しますよ、と尋ねてみた。

 

HTさんは地元で一番大きな花屋さんだ。彼いわく、

 

【1】創立して50年が経とうとしているうちのクラブに女性会員がいたことはない。

【2】古参の会員のなかには女性会員を忌避する人がいる。

【3】ロータリークラブの総本山である「国際ロータリー」(RI RotaryInternational)も女性会員の入会を認めたのは最近(1989年)のことだ。

【4】時期尚早だと思う。女性を紹介しても君が困るだけだからもう少し待ちなさい。君が会長になったら、それにチャレンジしてみるといい。

 

と教えてくれた。女性問題のハードルはかなり高そうだ。しかも僕が会長になるまで待て、とのご指示。それはずっと先のことだろうから、とりあえずは聞かなかったことにしようと独り納得した。でも、こちらが女性を入れないのではなくて、女性の方がそんなクラブには絶縁しているのかも知れないな、とも考えた。

 

 

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さくらジャパン社会保険労務士法人 税理士
田中 久夫

 

1957年2月生まれ、群馬県高崎市出身

●現職
・高崎経済大学経済学部教授(会計学専攻)
・経営学博士
・さくらジャパン税理士法人 税理士
・さくらジャパン社会保険労務士法人 社会保険労務士

●ロータリー歴
1998年高崎ロータリークラブ入会、幹事を経て会長(2014~2015)
その後、国際ロータリー第2840地区ガバナー(2017~2018)に就任
現在は、国際ロータリー第1地域ロータリーコーデイネーター補佐(ARC)
公益財団法人ロータリー米山記念奨学会評議員、同会財務委員長

●主な著書
「商法と税法の研究」森山書店、「税務会計論序説」税務経理協会、「商法と税法の接点」財経詳報社、「不動産投資」ダイヤモンド社、「会計学を学んだあとの法人税法セミナー」学陽書房ほか多数

 

 

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本記事は幻冬舎ゴールドライフオンラインの連載の書籍『ロータリークラブに入ろう!』(幻冬舎MC)より一部を抜粋したものです。最新の法令等には対応していない場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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