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生活費の削減+加給年金を繰下げ受給に
■ステップ③生活費のダウンサイジングを検討!
次に考えるのは、70歳以降の生活費を見直すことです。年間の支出400万円から、1割削減の360万円にダウンサイジングです。こうすると、なんとか100歳まで老後資金を残せます。ようやくひと安心ですね。生活費の見直しは老後生活を送る上では必須になってきます。
じつは、高額所得者ほど、老後破綻のリスクが高いのです。彼らは収入が多いぶん、支出も多い暮らしをしています。しかし、年金暮らしになったとたん収入が半減したり、3分の1になったりします。とはいえ、支出を半分に削れば、かなり生活レベルを落とさざるをえず、抵抗を感じる人も多いようです。現役時代とのギャップが大きいがゆえに、生活費のダウンサイジングも難しいのです。
■ステップ④仰天の発想!加給年金を受け取らない?
もうひとつシミュレーションをしてみたいと思います。加給年金を受け取らないパターンです。
柴田さんと佳枝さんは5歳違い。加給年金の受け取り額は39万500円です(2021年)。5年間なので、総額は195万2500円になります。65歳から70歳までは、柴田さんの給与156万円と企業年金の72万円が収入です。足りないぶんは、老後資金から取り崩します。少々不安な面はあるものの、70歳まで繰下げ受給をします。
柴田さんの年金額は302万円に増額されます。すると夫婦の受給合計額は、392万円です。
年金の受取額がグッと増えて、収支のバランスがよくなりました。生活費を360万円に落とせば、毎月黒字になります。70歳から余裕の生活ができそうで、ちょっとした旅行にも行けそうです。
200万円近い加給年金をもらわないのは、もったいないと思うかもしれません。短期的にみると、84歳ぐらいまでは加給年金を受け取ったほうが得になります。しかし長期的なプランニングでは、全部の年金を繰下げたほうが、のちの受給額は大きく増えます。
長寿が当たり前になっていることを考えると、先にちょっと苦労して、老後を楽に暮らすという方法もあるということです。
長尾 義弘(ながお・よしひろ)
ファイナンシャルプランナー、AFP、日本年金学会会員
大学卒業後、出版社に勤務。いくつかの出版社の編集部を経て、1997年に「NEO企画」を設立。出版プロデューサーとして数々のベストセラーを生みだす。著書には『かんたん!書き込み式 保険払いすぎ見直しBOOK』『老後資金は貯めるな!』(河出書房新社)、近著に『運用はいっさい無し!60歳貯蓄ゼロでも間に合う老後資金のつくり方』(徳間書店)などがある。
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