老後資金がゼロの人は、もちろん働かないと生活が立ち行かなくなってしまいます。しかし、たとえ老後資金を準備できたとしても、60歳以降の人生において仕事は大切です。ファイナンシャルプランナーの長尾義弘氏が著書『運用はいっさい無し!60歳貯蓄ゼロでも間に合う老後資金のつくり方』(徳間書店)で60歳から老後資金を貯める方法を解説します。
「60歳貯蓄ゼロ」でも大丈夫です…起死回生の方法とは?【FPが解説】 (※写真はイメージです/PIXTA)

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家計の節約は固定費の見直しが効果的

■老後資金のキーワードは収支のバランス

 

生きていくうえで、貯蓄ゼロは避けておきたい状態です。ゼロにしないプランニングが絶対に必要です。

 

しかし、貯蓄ゼロは、けっしてまれなケースではありません。となれば、そこから抜け出す方法が大切になります。「人生100年時代」という長寿社会において、老後資金は大きな課題です。本連載では老後資金がゼロでも、老後破綻や老後貧乏に陥らないやり方をシミュレーションしました。

 

ここで重要なキーワードは「収支のバランス」です。

 

バランスが崩れて毎月の赤字が多いと、多額の老後資金を用意しなければなりません。また、減る一方のお金にびくびくするという精神的にも不安定な日々を過ごすことになります。

 

逆に、バランスが取れていれば、もしものときの余裕資金の準備だけですみます。

 

■節約のコツは固定費の見直し

 

収支のバランスを取るためには、支出の見直しと収入の見直しを行ないましょう、支出面では家計の節約、収入面では年金の増額と老後資金の貯蓄に取り組みます。

 

本連載でも少し触れましたが、家計の節約は固定費の見直しがもっとも効果の高い方法です。いったん見直してしまえば、あとは放っておいても大丈夫。日々の細かな節約より手間いらずで、ズボラさんでも継続できます。

 

大きな固定費の代表的なものとしては、生命保険、携帯電話料金、自動車の維持費、住宅費があげられます。コロナ禍でリモートワークでの仕事がより増えたため、昨今は都内の便利なところに住む必要性が低くなりました。思い切って住居費の安い場所に住み替えるのも、ひとつの方法です。

 

ほかにも、いろいろな節約方法があります。もっと詳しく知りたい方は、拙著『お金の得する情報400』(河出書房新社)を参考にしていただければと思います。こちらには節約の情報が400項目入っています。

 

■年金は減らない財布

 

年金を増やす方法ですが、会社員や公務員として働くと厚生年金に加入します。加入している月数に応じて厚生年金が増えていき、最長70歳まで加入が可能です。

 

フリーランスや自営業者は、年金の任意加入や国民年金基金を活用します。

 

さらに、年金の繰下げ受給でも増額させられます。

 

公的年金のメリットは、一生涯受け取れることです。

 

仮に毎月の生活費と年金額が同じだとしましょう。使ったぶんは、また入ってくる。この繰り返しが延々と続くのです。まるで「減らない財布」を持っているようだと思いませんか。

 

お金の心配から解放されることは、老後生活に十分な安心感をもたらしてくれるはずです。

 

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