現在、自分自身のキャリアを開拓していく手段として「転職」が一般化してきています。本記事では、転職面接における「NG返答」を紹介。自身で人材会社を経営する福山敦士氏が、面接官の質問に対してどのように答えるべきか解説しています。※本連載は、福山敦士氏著『新しい転職面接の教科書~「最強の内定」を手に入れる!』(大和書房)を一部抜粋・再編集したものです。
「いつから来られますか?」知らないと損をする転職面接でのNG返答

新卒入社と中途入社の一番の違いは「タイミング」

■知るべきポイント…「いつから来れますか」は意向の確認

 

これは、書類上の経歴などもOK、面接して人当たりもOKで会社としては来て欲しいけれど、本人のタイミングがNGというパターンです。もったいないと言えばもったいない話ですが、タイミングこそが、新卒入社と中途入社の一番の違いかもしれません。

 

新卒採用に関しても間もなくルールが変わってしまいますが、次の年の4月に入社するということは決まっていて、6月までにみんな決めてね、というスケジュール感が共通なため、みんなそこに合わせて決めようとします。多くの学生が3月卒業のためそうなります。

 

ですが、中途の場合は自分で期日を決めないといつまで経っても決まりません。採用する側もずっと求人を出しているわけではなくて、いい人が見つかったらすぐ採って締め切ります。タイミングがすごく大事なのです。

 

こういう前提で「今すぐ行きます」、「来月から行きます」ということを言えなかったがゆえに逃したというケースはよくあります。

入社までの期間として無難なのは「1ヶ月前後」

基本は1ヶ月前後が入社までの期間として多いです。遅くとも2ヶ月までの間で入社まで持っていけるといいと思います。

 

面接を受けるからには、来月から入れるという前提で面接を受けないと、せっかく選考が進んだのに土壇場で内定を逃してしまうケースがあります。

 

幹部クラスの社員なら別ですが、極論、取締役未満なのであればその日に会社を辞めても大丈夫です。そこまで極端なことでなくても自分なりにちゃんとタイミングを見極めて、面接のスケジュールは設定するようにしましょう。

 

ちなみに、なるべく現職のままで転職活動をした方がいいとは思いますが、どうしても期日を決められなくて、でも自分を変えたい人は退職してからでもいいと思います。現職のまま、期限なども設けず気づけば2年間ずっと転職活動をしている…というような人であれば、退職届を先に出してしまえば自分を追い込むことができます。

 

■アドバイス…あなたが辞めても会社はちゃんと回ります