たどり着いた「自主学習に、理論的根拠はあるのですか?」への答え
この三年間、子どもたちがどれほど学校の助けとなったか、話せばきりがないほどです。子どもたちのおかげで、「教育」とは科学の一種であり、芸術の一種でもあると、心から実感することができました。
さらに面白いことに、自主学習を行う学校の教師になってから、私は仕事とプライベートを切り離すことができなくなりました。一日のうちの数時間を費やして「仕事に向き合う」のではなく、学校のことが常に頭から離れず、生活の中に仕事が溶け込んでいます。
私の発見の一つをあなたにお話ししたいと思います。教育とどのように向き合うかは、実はその人が人生とどのように向き合うかを表しています。内面に恐れの心が満ちている人は、どれほど努力しても、他人を信じることができません。心に愛がある人だけが、他人を飛躍させることができるのです。
「あなた方の主張する自主学習に、理論的根拠はあるのですか?」と聞かれることもあります。
そんな時、私は必ず正直にこう答えます。
「既成の理論的根拠があるかどうかは分かりません。これは私が自分の子どもと過ごした経験から培った信念にすぎません。その後、同じ考えの人と一緒に今の学習環境を作ったのは、子どもが本来持つべき学ぶ権利を手にした自主学習によって、大人が子どもを支配する教育に比べ、より多くの主体的な市民を育てられるかどうか確かめたかったからです」
李 雅卿(リー・ヤーチン)
種子学苑 創立者