写真:PIXTA

一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングのエグゼクティブディレクターである家村均氏によるフィリピン株式レポート。今週は、フィリピンの資源大国という一面に注目していきます。

知られざる「資源大国」としてのフィリピン

 

あまり知られていないですが、フィリピンは実は地下資源の豊富な国です。

 

潜在的な埋蔵量は金が世界第3位、銅が第4位、ニッケルが第5位です。資産価値に換算すると1.32兆豪ドル、100兆円を超えるような巨大な資産を有しています。そしてその多くがまだ、未開発です。

 

同国では37社が鉱山を運営しており、6つの金鉱山、3つの銅鉱山、28のニッケル鉱山、65の非金属鉱山会社があります。

 

フィリピンの鉱山開発は、オーストラリアとカナダの基準に合わせていますが、ローカルの鉱山会社の技術力や経営力がまだ世界の資源メジャー水準でないことで、多くの鉱山がまだ未開発の状態となっています。

 

逆にいうと、これからフィリピンおよび世界的に進んでいくクリーンエネルギーや電気自動車へのシフトという流れの中で、材料として需要が長期的に高まっていきますので、大きな成長の潜在力がある楽しみなセクターということがいえます。

 

金は貨幣に対する安全資産としての投資対象であるとともに、アクセサリーなど資産としての価値が高い金属です。一方、割合でいうと全体の金需要のうちの10%弱ですが、産業用にも使用されています。

 

エレクトロニクス用途としては、半導体やLEDへの使用があげられます。腐食に対する耐久性が高く、電気信号を速く伝える特性を持つのでエレクトロニクス分野との相性が非常に高いです。

 

それ以外の分野でも、意外なところで宇宙飛行士のヘルメットや、人工衛星の保護材にも使われています。

 

銅は熱伝導性・電導性・加工性・展延性に優れているため、様々な電気・電子製品の部品材料として多用されています。その特性から熱交換器や電子機器の材料として多用され、エアコン、冷蔵庫、パソコン、携帯電話など生活に欠かせない製品に使用されています。

 

ニッケルおよびニッケル含有材料は、他の材料に比べて耐食性が高く、耐久性に優れ、高温や低温での強度が高く、特殊な磁気電気特性を幅広く備えています。これらの特徴を反映して、消費財、産業、軍事、輸送、航空宇宙、海洋、建築などの用途で300,000を超える製品に幅広く用いられています。

 

特にエレクトロニクス、動力工具、輸送、非常用電源などに用いられる充電式電池システムのいくつかで重要な役割を果たしています。世界的な電気自動車への転換の中で、その重要性と需要が増しています。

 

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※当記事は、情報提供を目的として、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングが作成したものです。特定の株式の売買を推奨・勧誘するものではありません。
※当記事に基づいて取られた投資行動の結果については、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティング、幻冬舎グループは責任を負いません。
※当記事の比較するターゲット株価は、過去あるいは業界のバリュエーション、ディスカウントキャッシュフローなどを組み合わせてABキャピタル証券のプロアナリストが算出した株価を参考にしています。

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