1. 先週の市場動向
先週の市場の振り返り
<株式>
世界の主要株式市場はまちまちとなりました。米国株式市場は、先週から本格化した4~6月期の米企業決算が市場心理を明るくしました。主要企業の利益が市場予想を上回る例が多く、来週に決算発表を控えるIT関連の主力株への期待も高まっており、NYダウは終値で初めて35,000ドルを突破し、S&P500とナスダック総合も最高値を更新しました。週間では、NYダウは1.08%上昇しました。日本株式市場は、新型コロナの国内外での新規感染拡大や決算発表の本格化を控え、様子見気分が強まったことなどから軟調な展開となりました。週間では日経平均株価は1.63%下落しました。欧州株式市場は、新型コロナ変異ウイルス(デルタウイルス)の感染拡大が嫌気され週初に大きく下落しましたが、その後は米国株の反発も追い風に堅調に推移しました。独DAX指数は0.83%上昇しました。英FTSE100指数は0.28%上昇しました。中国株式市場は、米国株の上昇や香港からの資金流入期待などを背景に上海総合指数は0.31%上昇しました。香港ハンセン指数は、大手不動産企業のファイナンス懸念や香港周辺でのデルタウイルスの感染拡大などが嫌気され、2.44%下落しました。
<リート>
グローバル・リートは、欧米での株式上昇などを受けて0.31%上昇しました。
<債券>
米国の10年物国債利回りはデルタウイルスの感染拡大を受けて世界景気の減速懸念が強まり、週間では0.021%低下しました。日本、ドイツ、英国の10年国債利回りも低下しました。
<為替>
円相場は、日本の連休中に米株式相場が上昇し、投資家のリスク許容度が高まるとの見方から「低リスク通貨」とされる円には売りが先行しました。対ドルでは0.42%の円安となりました。対ユーロでは、ほぼ横ばいとなりました。
<商品>
原油価格は、米国株の上昇などを受けて0.36%上昇しました。
2. 先週のアジア・オセアニア株式・リート市場
3. 先週のメキシコペソ市場
4. 先週のブラジルレアル市場
5. 今週の主な注目材料
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2021年7月19日~7月23日のマーケットの振り返り』を参照)。
(2021年7月26日)
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