精神的に疲弊し、家はゴミ屋敷状態…やがて車中泊へ
やがて母親は他界。ほっと一息つけた、そのころにはもう彼女は疲れ切っていました。
掃除などする気力もなく家はゴミ屋敷状態。とても住める状態ではなくなり、彼女は車中泊を続けることになります。そんな折に巻き起こったコロナショック。彼女は会社からリストラを食らいました。新しい仕事を探そうにも、コロナ禍ではそうそう自分に合う求人は見つかりません。
仕事がない。お金がない。税金も払えない。家も差し押さえられた……。
頼れる家族も友だちもひとりもいない。そこまで追い詰められて、彼女はインターネットで検索して我々のホームページを見つけてくれて、電話をくれたのでした。
「どうしたらいいかわからない。もう死ぬしかないのでしょうか」
泣きながら、消え入りそうな声で、彼女は私にそう訴えました。「そんなことはない。大丈夫です」。私は彼女を励まし、生活保護を受けられるよう支援しました。
これは決して、珍しい話ではありません。今や、日本のどの家庭の、誰にでも起こりうる話なのです。