親の都合で突然環境が変わる子どもの気持ちを考える
苦しい思いで子どもを連れて出る親にもその親の理由がありますし、「連れ去られてしまった」と憤慨する親にも、またその苦しみがあります。
苦しい思いをして両親が一緒にいるよりは、たとえ親が一人になったとしても「親が笑っていることが、子どもにとっては一番いい」という意見も多くあります。たしかに、そのような場合もありますが、ただそれだけで、子どもの生活の変化を正当化することはできません。
二人の親との生活から、一人の親との生活に変わる子どもの気持ちを、それぞれが忘れてはならないと筆者は思います。
また、離婚をめぐるいい争いのなかでは、「子」を求めて争う両親の思いが、子への愛情に基づいたものであると同時に、いつしか相手への「当てつけ」になることが多いにあります。
子の年齢や性別などにもよりますが、自らの意思によらずに突然生活の在り方が変わる子どもの気持ち、どんなときであっても、お互いを思いやってほしいと思います。
水谷江利
世田谷用賀法律事務所弁護士
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