遺言書の内容に絶句「まさか1円ももらえないとは」
相続では、故人の遺産をめぐってドロ沼の争いになることが少なくありません。特に「兄弟間の遺産分配に差」があると、相続人の間で不平不満が噴出してしまうことも……。
たとえば下記のような例。自分事ではなくとも、親戚や友人で身に覚えのある人はいるのではないでしょうか。
・長谷川さん一家のケース
長谷川さん一家の相続トラブルは、お父さんの遺言書の内容が発端でした。
3人のお母さんは1年前に他界してるため、お父さん亡き今、相続人は長男のタロウさん(52歳)、次男のユキオさん(50歳)、三男のジュンジさん(47歳)です。遺産は自宅と預貯金1000万円でした。
長男は父の介護をしていたため「ユキオとジュンジよりは絶対に多いはず」と、次男は「家はいらない。その分お金が欲しい……」と、三男は「お父さんとは長らく疎遠だったからなぁ……兄貴たちより遺産を減らされてもおかしくない」と考えていました。
そんななか、お父さんの書いた遺言書が見つかります。その内容は非常にシンプル。
《タロウに現金700万円、ユキオに300万円相続させる。自宅はタロウに継いでもらう》
文面を見て兄弟の顔色が変わります。
3人は普通のサラリーマンです。タロウさんとユキオさんは子どもが大学に通っており、ジュンジさんは住宅ローンを抱えているので、生活はカツカツです。そんななか、追い打ちをかけるように「老後資金2000万円問題」が世間の話題を席巻しました。老後資金の不安があるなかでの遺産分割。家族のためには遺産を少しでも多くもらわなければなりません。
遺言書を見て、タロウさんは「介護のために時短勤務だったから正直ほっとした。遺言書通りの分配になるようにしないと……」と一安心、ユキオさんは「たしかに遠くに住んでいるから家はいらないけど、お金まで多く兄貴にやるのはおかしい」と苛立ちを隠せません。
もっとも不満気なのはジュンジさんです。 ジュンジさんは、お父さんと大喧嘩をしてから5年間一度も家に帰っていませんでした。なので、遺産額が少ないことは覚悟していましたが、まさか1円ももらえないとは思っていませんでした。
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