消費者金融とカードローンのしくみとは?
●カードローンの種類によって金利が違う
かつて消費者金融は「サラリーマン金融(サラ金)」と呼ばれ、多額の借金をして返済しきれない多重債務者を生み出しました。現在では消費者金融は「貸金業法(かしきんぎょうほう)」で規制され、借りすぎ・貸しすぎの防止、上限金利の明確化、取立行為の罰則などが決められています。
貸金業法には「総量規制」という決まりがあって、年収の3分の1を超える金額を貸し付けることはできません。
カードローンとは、カード会社などの貸金業者や金融機関が行っている個人向け融資サービスで、専用のカードを使ってATMや現金自動支払機からお金を引き出すことができます。担保が不要で、最初に設定した利用限度額の範囲内であれば何度でも借入・返済ができます。金利の高さは、消費者金融、カードローン、銀行ローンの順番になっています。
1.銀行ローンと消費者金融の違い
銀行は「銀行法」、消費者金融やカード会社は「貸金業法」で規制されている金利に違いがあります。消費者金融は、年収の3分の1までの貸し付けが可能となっています。
2.カードローンとは?
専用のカードを使ってATMやCD(現金自動支払機)でお金が借りられるサービス。消費者金融系カードローン、銀行系カードローン、信販・クレジット系カードローンがあり、消費者金融系カードローンのほうが銀行系や信販系のカードローンよりも金利が高くなっています。また、利用時には個人の支払い能力に応じた限度額が設定されています。
3.危険なローン
毎月の生活費はギリギリなのに、高額なものを買うためにローンを組むのは非常に危険です。特に消費者金融やカードローンでお金を借りる場合は、金利が高いので注意が必要です。
4.安心なローン
銀行はローンを組む際の審査が厳しく、毎月の生活に余裕がある分しか貸し付けを行いません。また、金利も安いので安心なローンといえます。
(本文イラスト:藤井 晶子)
平野敦士カール
カール経営塾 塾長
株式会社ネットストラテジー 代表取締役社長
社団法人プラットフォーム戦略協会 代表理事
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