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世界的に関心の高い食品会社が新規上場…公開期間は？
株価水準は前週比では50ポイントの下落となりました。現在は、COVID感染者数が引き続き急増していることから、投資家が不確実性を考慮して慎重な姿勢を維持しているため、横ばいで推移しています。取引ボリュームは引き続き薄商いになっています。外国人投資家は、9週連続で売り越しとなりました。年の頭からは2,397億ペソの売り越しとなっています。
今年に入ってからのフィリピンの株式市場は、9％下落しています。株価の割高割安感をみる指標であるフィリピンの2021年のPER（株価収益率）は17.9倍で、過去5年間の平均値18.2倍、10年間の平均値18倍と比べて低く、少し割安な価格で取引されています。
市場の見通しとしては、日本の日経225のような指標であるフィリピン総合指数インデックス（主要30銘柄で構成）は6,400から6,700の間のレンジ相場と考えています。ポジティブで強力な材料がないため、当面指数が6700を超えることはないと考えています。一方2021年は経済回復シナリオであることを考えると、6400レベルの強力なサポートがあると考えられます。
現在のマーケット状況においては、パンデミックの中でも、高配当で安定した収益を上げている基幹インフラ企業を選ぶのが良いと思います。具体的には通信銘柄の「TEL」「Globe」そして電力銘柄の「Meralco」です。またアフターコロナを見据えた投資という意味では、小売の「PureGold」「RRHI」や、食品の「URC」が狙い目ではないかと思います。
食品銘柄としては、フィリピン過去最大IPOである食品メーカー「モンデニッシン」の上場スケジュールが確定し、大きな注目を集めています。
人工肉銘柄として世界的にも注目されている食品会社「Monde Nissin」の新規上場（IPO）スケジュールが決まりました。720億ペソ、日本円で1500億円以上の資金調達を行う、フィリピン市場過去最大のIPOとなります。食品という生活必需品メーカーで数々のナショナルブランドを持つ同社の業績はコロナ禍でも好調で、税引後利益は前年比25％増と大幅増益になっています。公開期間は5月17日から21日で、5月末の上場予定です。日本からでも現地の証券口座を開設して公募に参加することはできます。
ちなみに世界的には、時価総額1兆円越えのスーパーユニコーン企業であるアメリカの人口肉メーカー「Impossible Foods」の上場が大きな注目を集めています。またすでに上場している人口肉メーカー「Beyond Meat Inc」の株価は2019年の上場からすでに4倍になっています。
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