老後資金を資産運用で貯める方法の1つに「投資信託」があります。しかし、何十年とかけて貯めていくなかで、商品を購入した金融機関が破綻した場合、保有している投資信託はどうなるの? と不安に思う方もいるでしょう。今回は、上地教授と中村さんの会話からこの疑問を解決していきます。※本連載は、上地明徳氏の著書『老後の資金 10年で2倍にできるって本当ですか?』(青春出版社)より一部を抜粋・再編集したものです。

投資信託なら、1000円で世界中の金融商品に投資可能

(※写真はイメージです/PIXTA)
老後の資金を貯めるには?(※写真はイメージです/PIXTA)

 

──「長期・分散・積立」投資にはインデックス・ファンド、つまり投資信託で運用すればいいということですが、そもそも投資信託ってどういうものか、基本的なことを教えてもらっていいですか?

 

そうですね。では、投資信託の仕組みについて説明していきましょう。投資信託とは、不特定多数の個人投資家から集めたお金を、ファンドマネージャーと呼ばれる投資のプロがまとめて運用し、その収益を投資家に還元する商品のことを言います。

 

 

投資知識がなくても、株式や債券、不動産など、さまざまな資産や海外へ幅広い投資ができ、分散投資によるリスク軽減も同時に実現できるのが最大のメリットです。

 

──なるほど。だから外国株式インデックスを1つ買えば、いろいろな国、いろいろな企業の株式を買えることになるのですね。

 

厳密に言うと外国株式インデックスのようなインデックス・ファンドは、ファンドマネージャーが運用するというよりは、実際のところはコンピューターが人間に代わって運用してくれます。たとえば、1億円の日本株式インデックス・ファンドの買い注文が入った場合、どの銘柄を何株買うかという意思決定はコンピューターが瞬時に計算を行い、買い付けを実行します。

 

──コンピューターですか!

 

人手がかからず、コンピューターが手配するので、手数料も安いんです。それでは中村さん、投資信託のメリットはなんだと思いますか?

 

──今、上地さんが教えてくれたように、少ない資金でも始められるということじゃないですか? あとは、複数の企業の株を買えるので、いちいち自分で選ぶ手間がかからないところとか。

 

そうですね。1000円で、世界中の株式、債券、不動産市場に投資できてしまう投資信託まであります。これって画期的なことですよ。

 

──投資信託ってありがたいですね〜

 

ほかにも、もし運用会社や証券会社が倒産しても、投資信託の場合、お客さんの資産がその時の時価(運用成績)で満額保全されるというメリットもあるんですよ。

 

──金融機関が倒産しても、資産が守られるということですか?

 

そうです。その前に投資信託のお金の流れから説明しますね。

 

──お願いします。

 

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老後の資金 10年で2倍にできるって本当ですか?

老後の資金 10年で2倍にできるって本当ですか?

上地 明徳

青春出版社

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