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スペイン…住宅用の不動産利回りは8.2%に上昇
家を購入して賃貸に出す場合の利回りは、コロナ非常警戒宣言前は、前四半期に比べ7.6%上昇しましたが、驚くことに、コロナ非常警戒宣言期間中の2020年第2四半期はロックダウン前に比べ8.2%に増加しました。
大手不動産広告サイトの調査によると、スペインで非常警戒宣言が出されていた期間中は、住宅物件の利回りがスペイン国債の利回りの15倍になり、どれだけスペインで不動産投資の収益性が高いか示しています。
この調査では、スペイン、イタリア、ポルトガルの主要な都市の不動産、住宅、オフィス、商業用、駐車場に分け、不動産販売価格と賃貸価格を分析し、表面利回りを計算しています。
テレワークが進みオフィスに行かなくなっても、現在も引き続きオフィスを賃貸している会社が多く、オフィスは依然として最も収益性の高い不動産投資として人気があります。コロナウイルスのパンデミック以前は、オフィス物件の利回りが9.6%でしたが、非常警戒宣言期間中の利回りは10.9%でした。また商業用物件の利回りは9.3%でした。
今後テレワークが導入する企業が増えるにしても、オフィスがなくなることはありません。賃貸面積の広さは狭くなるにしても、スペインでは北ヨーロッパを始め多くの海外企業を誘致しており、需要がさらに増えるとみられています。また不動産投資会社はオフィスの平均価格が下がるとしても、一時的なものと見ています。
■住宅物件の利回り
スペインの地方都市の中で、Lleida(ジェイダ)は8.7%で最も利回りが高い結果が出ました。続いてMurcia(ムルシア)8.1%、Huelva(ウエルバ)7.3%、Castellon(カステヨン)7%、Santa Cruz Tenerife(サンタ・クルス・デ・テネリフェ)7%となっています。バルセロナの利回りは5%、マドリッドでは5.3%となりました。
■商業用物件の利回り
商業用物件は、利回りが高く人気です。最も高い利回りを出したのは、Oviedo(オビエド)の10.7%です。その次にAvila(アビラ)9.9%、Huelva(ウエルバ)9.9%、Zaragoza(サラゴサ)9.8%が続きます。バルセロナでの利回りは8.5%、一方でマドリッドの利回りは8.3%でした。
■オフィス物件の利回り
オフィス物件は他のタイプの物件ほど均一ではないので、スペインの地方都市の半分以上に関する完全な統計データを取得することはできませんでしたが、オフィス物件の利回りはフラメンコで有名な州Seville(セビリア)の12.2%で、地方都市の中で一番高い利回りになっています。その次に、Lugo(ルーゴ)11.9%、Toledo(トレド)9.7%が続きます。
マドリッドでは7%、バルセロナは6.9%となりました。