医師「壊死しかかっています」運動後の肩こりが驚きの結末に…

運動後に、自分の肩こりを自覚する人は少なくありません。しかし、熊本市民から愛される整形外科の院長、片岡泰文氏は書籍『治療の痛みは喜びの涙 ある整形外科医の言いたい放題』(幻冬舎MC)にて、運動後に肩を揉んだり、叩いたりすることの危険性について言及しています。

脚を開くことで「骨盤」が起きる

仕事をするときは、机は高く椅子は低く、そして脚を開く。要するに、蹲踞(そんきょ)の姿勢を取るということだ。脚を開くには、足を下に引っ込めるタイプの椅子がいい。足が後ろに行けば行くほど、かかとが体の下に入り、蹲踞の姿勢になる。そうすると、上半身は勝手に伸びる。脚を開けば、骨盤の歪んでいる場所が真っすぐに矯正される。

 

出尻(でっちり)だった骨盤が起きてくる。腰椎の前彎が元に戻るという感覚で、体の上部分が真っすぐになってきて、肩も上がってくる。

 

女性の患者には、「職場の環境は、脚を開いて仕事ができるか?」と聞く。できるんだったら「ズボンを穿いて実践を」と言う。都内のオフィスでは、バランスボールを椅子代わりにしている会社もあるが、基本的に脚を開いて座っているはず。脚を開けば骨盤が起きる。脚を開くことが大事だ。

肩こりの原因は「けん引」による血流悪化だった

「肩こりがない」と話す人もいるが、そういう人には、実はすごい肩こり症の人が多い。昔から肩がガチガチで、肩こりという現象を認識できていない。そういう人に限って、肩を触られると嫌がる。揉まれたりすると本当に痛いから、決して肩を揉ませない。

 

一般的な肩こりというのは、そこそこに筋肉が張っている状態で起きる。スポーツをしたあとに凝るというのは筋肉痛で、肩こりとは違う。肩こりの原因は「けん引」だ。引っ張られて筋肉が伸ばされ、筋肉の中に血液が流れにくい状況で、虚血に近づいて壊死しかかっている状態。

 

運動後の肩こり、原因は「けん引」だった
運動後の肩こり、原因は「けん引」だった

 

だから、そういう状態では、決して揉んだり叩いたりしたらダメだ。肩を上げて筋肉を緩めてやれば、血流はスーッと戻る。むやみに揉んだりすると、とどめを刺すことになる。

 

肩こりは「人に揉んでもらおう」とか「薬で治そう」とか思ったら、その時点で治らない。気持ちよく座れる洋風の椅子なんかも、肩こりには良くない。だったら畳はいいのかというと、そうとはいえない。患者には「和の生活は厳禁」と話している。なぜなら、和の生活は、立つときに膝をひねり、腰をひねって手をついたりするため、痛みの根源を伴う生活だ。

 

片岡整形外科 院長

昭和57年3月 福岡大学医学部卒業、熊本大学麻酔科入局
昭和58年 熊本市民病院麻酔科勤務
昭和59年 熊本大学整形外科入局
昭和60年 熊本労災病院整形外科勤務
昭和61年 水俣市立湯之児病院整形外科勤務
昭和62年 国立熊本病院整形外科勤務
昭和63年~平成4年 熊本大学病院整形外科文部教官(助手)
平成5年 熊本赤十字病院整形外科勤務
平成5年12月20日 片岡整形外科開業

著者紹介

連載現役整形外科医が、間違いだらけの健康常識に喝!「治療の痛みは喜びの涙」

治療の痛みは喜びの涙 ある整形外科医の言いたい放題

治療の痛みは喜びの涙 ある整形外科医の言いたい放題

片岡 泰文

幻冬舎メディアコンサルティング

痛みばともなわんと、治療じゃなか! ・肩こりが発症したときの鉄則は、決して「揉まない」「叩かない」。 ・骨粗しょう症には「カルシウムは取り過ぎるな」。 ・流行りの幅広靴は外反母趾の原因に。 熊本市民から愛さ…

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