為替
先週の豪ドルの対円レートは、若干上昇しました。欧州連合(EU)首脳会談での新型コロナ対策の復興基金創設合意や米国追加景気対策期待などから、リスク選好的な動きが強まり、景気に敏感な豪ドルが主要通貨に対して買われました。しかし、週の後半は総領事館閉鎖に伴う米中関係悪化に対する警戒感が強まったことから、一転してリスク回避の動きとなり、週間で見ると豪ドルの対円レートは若干の上昇に留まりました。
金利
先週の豪州3年国債利回りは、ほぼ横ばいで推移しました。欧米での追加景気対策の動きなどから、週前半は利回りが上昇する展開となりましたが、後半は米中関係の悪化が懸念され、豪州3年国債はほぼ横ばいでの推移となりました。
株式
先週の豪州株式は、やや下落して引けました。週の前半は、新型コロナのワクチン開発の進展や、欧州連合(EU)首脳会談での新型コロナ復興基金創設合意や、米国における追加景気対策期待から強含みました。その後は、双方の総領事館閉鎖に絡み米中関係の悪化が懸念されたことから、豪州株式も軟調な展開となり週間では多少の下落となりました。
リート
先週の豪州リート指数は、やや上昇しました。豪州リート市場は、欧米での追加景気対策や新型コロナ向けワクチン開発の進展を評価し上昇しましたが、米中関係悪化に対する警戒感から頭を押さえられ、緩やかな上昇に留まりました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2020年7月20日~7月24日のオーストラリアマーケット動向』を参照)。
(2020年7月28日)