2020年7月6日～7月10日のオーストラリアマーケット動向

為替

先週の豪ドルの対円レートは、小幅に下落しました。好調な中国経済動向を材料視する向きもありましたが、米国を中心に新型コロナの感染再拡大が懸念された他、豪州でもロックダウン（都市封鎖）再実施の動きもあり、週間では豪ドルの対円レートは小幅に下落しました。

（注）左グラフは2019年7月10日～2020年7月10日、右グラフは2020年7月3日～2020年7月10日。
（出所）リフィニティブのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

金利

先週の豪州3年国債利回りは、若干低下しました。新型コロナ感染第2波に対する警戒感と経済活動再開に対する期待の狭間で、主要各国の債券市場は方向感に欠ける展開となりました。豪州ビクトリア州では主要なメルボルン・メトロポリタンエリアを対象としたロックダウン（都市封鎖）が再実施されたこともあり、豪州3年国債利回りは若干低下（債券価格は上昇）しました。

（注）左グラフは2019年7月10日～2020年7月10日、右グラフは2020年7月3日～2020年7月10日。
（出所）リフィニティブのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

株式

先週の豪州株式は、下落しました。海外市場は中国市場が景気回復期待を反映して大幅続伸した他、米国市場もバイデン氏による積極的な経済政策発表や、新型コロナ治療薬レムデシビルの良好な臨床試験結果発表を受けて上昇しましたが、豪州株式への影響は限定的でした。豪州のメルボルンなどの主要な地区においてロックダウン（都市封鎖）が再実施されたこともあり、豪州株式は下落しました。

（注）左グラフは2019年7月10日～2020年7月10日、右グラフは2020年7月3日～2020年7月10日。
　　　株式指数は、MSCIオーストラリア指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

リート

先週の豪州リート指数は、大幅に下落しました。豪州ビクトリア州は新型コロナの感染再拡大を警戒し、主要なメルボルン・メトロポリタンエリアを対象としたロックダウン（都市封鎖）再実施を発表しました。豪州債券利回りはやや低下しましたが、豪州株式が下落した他、ロックダウンによってリートへの投資選好度が下がり、豪州リート市場は大きく下落しました。

（注）左グラフは2019年7月10日～2020年7月10日、右グラフは2020年7月3日～2020年7月10日。
　　　リート指数は、S&PオーストラリアREIT指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください（見当たらない場合は関連記事『2020年7月6日～7月10日のオーストラリアマーケット動向』を参照）。

（2020年7月14日）