為替
先週の豪ドルの対円レートは、ほぼ横ばいとなりました。米国を中心に世界各国で新型コロナ感染第2波が懸念される一方、経済再開による景気回復期待や追加的な財政支援策期待もあり、各主要通貨は総じて小動きで推移しました。22日、豪州準備銀行(RBA)のロウ総裁が「今の豪ドル水準は割高と考えていない」とコメントしたことが、豪ドル高圧力となりましたが、週間では豪ドルの対円レートはほぼ横ばいでの推移となりました。
金利
先週の豪州3年国債利回りは、若干上昇しました。週前半、豪州3年国債利回りは経済活動再開を評価し上昇しましたが、その後は米国を中心に新型コロナ感染再拡大に対する懸念が強まったことや、国際通貨基金(IMF)が世界経済見通しを大幅に下方修正したことから利回りは低下しました。週間では豪州3年国債利回りは若干の上昇となりました。
株式
先週の豪州株式は、若干下落しました。ニューヨーク市がロックダウン(都市封鎖)緩和を進めるなど経済活動再開に対する期待や追加的財政支援策に対する期待があったものの、米国を中心に新型コロナ第2波に対する懸念や国際通貨基金(IMF)による世界経済見通しの大幅下方修正が重石となり、主要市場の株価は軟調に推移しました。豪州株式も同様の動きとなり、週間では若干の下落となりました。
リート
先週の豪州リート指数は、下落しました。行動制限の緩和による経済活動再開期待があるものの、感染再拡大に対する懸念も残ります。豪州債券利回りが上昇し、豪州株式が下落したことから、豪州リート市場は下落しました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2020年6月22日~6月26日のオーストラリアマーケット動向』を参照)。
(2020年6月30日)