為替
先週の豪ドルの対円レートは、大幅に下落しました。先週とは一転し、景気低迷の長期化と新型コロナ感染第2波への警戒感から、リスク回避の動きが強まりました。米連邦準備制度理事会(FRB)が米国経済の先行きに慎重な見通しを示したことなどから、景気に敏感な資源国通貨である豪ドルは、主要国通貨に対して売られました。リスク回避の動きから円が買い戻されたこともあり、豪ドルの対円レートは大幅な下落となりました。
金利
先週の豪州3年国債利回りは、低下しました。豪州では多くの州でロックダウン(都市封鎖)の緩和が一段と進み、経済再開の動きが強まっています。ただし、米連邦準備制度理事会(FRB)が10日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、2022年までゼロ金利を据え置く可能性を示唆したことから、主要各国の金利が低下し、豪州3年国債利回りも低下しました。
株式
先週の豪州株式は、下落しました。主要各国の株価は週前半、経済活動再開に伴う景気回復への期待から堅調な推移となりましたが、後半は連邦公開市場委員会(FOMC)においてパウエルFRB議長が慎重な景気見通しを示したことに加え、新型コロナ感染第2波への警戒感が強まったことから急落しました。豪州株式も同様の動きとなり、週間では下落となりました。
リート
先週の豪州リート指数は、大幅に下落しました。豪州債券利回りは低下しましたが、景気低迷の長期化と新型コロナ感染第2波への警戒感から豪州株式が下落したことから、豪州リート市場は大幅な下落となりました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2020年6月8日~6月12日のオーストラリアマーケット動向』を参照)。
(2020年6月16日)