1. 先週の市場動向
先週の市場の振り返り
<株式>
主要国の株式市場は、米国や新興国での新型コロナウイルスの感染拡大への懸念や米国で景気回復への警戒感が高まったことなどを背景に大幅に下落しました。米国株式市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)で2022年末までゼロ金利政策が維持されることが示唆され、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が雇用の回復には時間がかかると発言したことや、新型コロナウイルスの感染第2波への警戒感が高まったことなどからNYダウは5.55%下落しました。日本株式市場は、米FOMCで景気に対する慎重な見方が示され米国株が下落したことや円高進行が嫌気され、日経平均株価は2.44%下落しました。欧州株式市場は、新型コロナウイルスの感染第2波への懸念やFRBによる慎重な経済見通しを受けてDAX指数は6.99%、FTSE100は5.85%下落しました。中国株式市場は、欧米株の大幅下落などを受け、上海総合指数は0.38%,香港ハンセン指数は1.89%下落しました。
<リート>
グローバル・リートは欧米の株式市場の下落などを嫌気して4.50%下落しました。
<債券>
米国の10年国債利回りは、新型コロナウイルス感染拡大やFRBによる慎重な経済見通しを受けて0.192%低下しました。日本、ドイツ、英国の長期金利も低下しました。
<為替>
円相場は円高方向に動きました。対米ドルでは、米FOMCで2022年末までゼロ金利政策の維持が示唆されたことや新型コロナウイルスの感染拡大への警戒感などを受けて2.02%上昇しました。対ユーロでも2.28%上昇しました。
<商品>
原油価格はパウエルFRB議長が景気の先行き不透明感を強調したことなどを受け、8.32%下落しました。
2. 先週のアジア・オセアニア株式・リート市場
3. 先週のメキシコペソ市場
4. 先週のブラジルレアル市場
5. 今週の主な注目材料
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2020年6月8日~6月12日のマーケットの振り返り』を参照)。
(2020年6月15日)
先週の注目の「マーケット・デイリー」
2020年6月8日 アジア・オセアニアのリート市場は香港を除き反発継続
2020年6月8日 米雇用統計は予想を大幅に上回る改善(2020年5月)
先週の「マーケット・ウィークリー」
2020年6月8日 先週のマーケットの振り返り(2020/6/1-6/5)
先月の「マーケット・マンスリー」
2020年6月3日 先月のマーケットの振り返り(2020年5月)
先週の注目の「マーケット・キーワード」
2020年6月9日 『街角景気』は最悪期脱し、3月の水準を回復