2020年6月1日～6月5日のオーストラリアマーケット動向

為替

先週の豪ドルの対円レートは、大幅に上昇しました。各国・地域において、経済活動再開に伴う景気回復への期待が高まったことや、発表された経済指標の多くで底入れの兆しが示されたことから、景気に敏感な資源国通貨である豪ドルは主要国通貨に対して買われました。リスク選好の動きが強まったことから円は軟調となり、豪ドルの対円レートは大幅上昇となりました。

（注）左グラフは2019年6月5日～2020年6月5日、右グラフは2020年5月29日～2020年6月5日。
（出所）リフィニティブのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

金利

先週の豪州3年国債利回りは、上昇しました。豪州の1-3月期GDP成長率は9年ぶりに前期比マイナスとなりましたが、先進国を中心に景気回復に対する期待が高まったことに加え、豪州準備銀行（RBA）が4週連続で国債購入を見送ったことから、豪州3年国債利回りは上昇しました。2日に開催された金融政策決定会合では、予想通り金融政策が維持されました。

（注）左グラフは2019年6月5日～2020年6月5日、右グラフは2020年5月29日～2020年6月5日。
（出所）リフィニティブのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

株式

先週の豪州株式は、大幅に上昇しました。経済活動再開に伴う景気回復への期待の高まりや、香港をめぐる米国の制裁措置が想定より厳しくなかったことからから世界の主要な株式市場は大幅な上昇となりました。関連の深い中国財新製造業PMI（5月）が景気判断の分かれ目である50を上回ったこともあり、豪州株式市場も大幅な上昇となりました。

（注）左グラフは2019年6月5日～2020年6月5日、右グラフは2020年5月29日～2020年6月5日。
　　　株式指数は、MSCIオーストラリア指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

リート

先週の豪州リート指数は、大幅に上昇しました。豪州債券利回りは上昇しましたが、経済活動再開による景気回復を期待し、豪州株式市場が大幅に上昇したことから、豪州リート市場も大幅な上昇となりました。

（注）左グラフは2019年6月5日～2020年6月5日、右グラフは2020年5月29日～2020年6月5日。
　　　リート指数は、S&PオーストラリアREIT指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください（見当たらない場合は関連記事『2020年6月1日～6月5日のオーストラリアマーケット動向』を参照）。

（2020年6月9日）