為替
4月24日以降の豪ドルの対円レートは、若干下落しました。欧米を中心に新型コロナ感染一巡による経済再開の動きが強まったことから景気に敏感な資源国通貨である豪ドルは上昇しましたが、5月に入ってからは足元悪化を示す経済指標の発表や米中貿易摩擦の再燃に対する懸念から下落しました。
金利
4月24日以降の豪州3年国債利回りは、低下しました。欧米を中心とした経済活動の再開を期待する向きもありましたが、足元の実体経済の悪化や米中対立懸念などからリスク回避的な動きが広がり、3年国債利回りは低下しました。5日に開催された豪州準備銀行(RBA)による金融政策決定会合では、市場の予想通り政策金利の据え置きが決定されました。
株式
4月24日以降の豪州株式は、若干上昇しました。欧米において経済再開の動きが強まったことからグローバル株式市場は4月末にかけて上昇しましたが、その後、経済指標の悪化や米中対立懸念から下落に転じています。豪州株式市場もこれらの影響を受け推移しましたが、関連が強い中国株式市場が比較的堅調に推移したことや、原油価格が反発したことなどから、結果的には若干の上昇となりました。
リート
4月24日以降の豪州リート指数は、上昇しました。豪州株式市場が「経済再開」、「米中対立懸念」、「原油価格上昇」などの材料を織り込み不安定に推移する中、豪州リート指数も同様の展開となりました。豪州債券利回りが低下したことが追い風となり上昇となりました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2020年4月27日~5月6日のオーストラリアマーケット動向』を参照)。
(2020年5月8日)