NYダウは約3年1カ月ぶりに2万米ドルを割り込む
金融市場の混迷深まる
■3月18日の米国株式市場は、NYダウ工業株30種平均が前日比▲1,338.46米ドル、▲6.3%と再び大幅な値下がりとなりました。また、米国10年国債利回りは、前日比で0.11%の大幅上昇となり、1.19%となりました。新型コロナ対策による財政支出に伴う国債増発に対する懸念が一挙に強まったことが背景です。一方、原油先物市場では、WTIが20.37米ドル/バレルと、2002年2月以来の安値となりました。サウジアラビアが過去最高の生産を維持すると表明したことが嫌気されました。
新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかかる時期を根気よく待つ展開
■3月18日時点でNYダウ工業株30種平均の史上最高値からの下落率は▲32.7%となり、ITバブル崩壊時の下落率を上回りました。これ以上下落した局面は1900年以降で3回あります。世界各国で金融・財政政策が発動され、政策のさらなる追加も十分想定されます。その効果は、新型コロナウイルスの感染拡大が転換点を迎え、人・モノの移動が正常化する中で、発揮すると考えられます。当面は、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかかる時期を根気よく待つ展開が続きそうです。
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(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『米国株式市場~深まる混迷』を参照)。
(2020年3月19日)
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