為替
先週の豪ドルの対円レートは、下落しました。⼤規模な森林⽕災による経済への悪影響に加え、中国の新型肺炎拡⼤の影響が懸念されました。中国が春節に⼊ったことで感染の拡⼤が予想され、中国経済と関連の強い豪ドルは売られ、リスク回避の動きから円が買われました。
金利
先週の豪州の3年国債利回りは、⼩幅に低下しました。⼤規模な森林⽕災による経済への悪影響に加え、中国の新型肺炎拡⼤も懸念され、2⽉の⾦融政策決定会合で利下げを⾏う可能性が⾼まったとの⾒⽅から、豪州3年国債利回りは低下(価格は上昇)しました。但し23⽇に発表された12⽉の雇⽤統計で、失業率が予想外に改善したことから市場の利下げ観測が後退し、利回りが上昇(価格は下落)したため、週間では⼩幅な低下となりました。
株式
先週の豪州株式は、⼩幅に上昇しました。森林⽕災の被害深刻化によって財政出動や⾦融緩和への期待が⾼まり、豪州株式市場は前週に続き過去最⾼値を更新しました。しかし、その後発表された12⽉の雇⽤統計で、失業率が予想外に改善したことを受けて市場の利下げ観測が後退したほか、中国の新型肺炎の拡⼤も懸念され、株式市場はやや値を戻す展開となり、週間では⼩幅な上昇となりました。
リート
先週の豪州リート指数は、上昇しました。森林⽕災の被害が深刻化を受けて財政出動や追加緩和への期待が先⾏し、豪州株式市場が最⾼値を更新したことなどから豪州リート指数も上昇しました。中国の新型肺炎の影響もあり、豪州債利回りが低下したことも相対的に利回りの⾼いリート市場の資⾦流⼊につながりました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2020年1月20日~1月24日のオーストラリア マーケット動向』を参照)。
(2020年1月28日)