1. 先週の市場動向
先週の市場の振り返り
<株式>
主要国の株式市場は中国の新型肺炎の感染拡大と経済への影響などを懸念して概ね下落しました。米国株式市場は、好決算や強い見通しを発表した半導体関連株などは上昇しましたが、新型肺炎の感染が中国に加えて米国など海外でも確認されたことから、世界経済減速懸念が強まり下落しました。週間ではNYダウは1.22%下落しました。日本株式市場は、中国の春節休暇を前に感染拡大への警戒感や観光など景気への悪影響などを嫌気して下落しました。日経平均株価は0.89%下落しました。欧州株式市場は、FTSE100指数は中国の新型肺炎の感染拡大懸念や原油価格の下落を懸念して、1.15%下落しました。DAX指数は景気指標などが好感され0.37%上昇しました。中国株式市場は、新型肺炎の感染拡大やそれに伴う武漢市の公共交通施設停止などによる景気悪化懸念などから上海総合指数は3.22%、香港ハンセン指数は3.81%下落しました。
<リート>
グローバル・リートは欧米の長期金利低下を好感して0.65%上昇しました。
<債券>
米国の10年国債利回りは、中国の新型肺炎の感染拡大による経済への影響や欧州中央銀行(ECB)による金融緩和の長期化観測を背景に0.138%低下しました。日本、ドイツ、英国の10年国債利回りも低下しました。
<為替>
中国武漢市で発生した新型肺炎の感染拡大やECBのラガルド総裁の発言を受けた金融緩和策の長期化を見込んだ円買いで、円は、対ユーロで1.39%の円高、対米ドルでも0.78%の円高となりました。
<商品>
原油価格は、新型肺炎による世界経済減速懸念などから7.43%下落しました。
2. 先週のアジア・オセアニア株式・リート市場
3. 先週のメキシコペソ市場
4. 先週のブラジルレアル市場
5. 今週の主な注目材料
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2020年1月20日~1月24日のマーケットの振り返り』を参照)。
(2020年1月27日)
先週の注目の「マーケット・デイリー」
2020年1月22日 原油価格は米イラン全面衝突回避で下落(2020年1月)
2020年1月21日 日銀は現状の大規模緩和策を維持(2020年1月)
先週の「マーケット・ウィークリー」
2020年1月20日 先週のマーケットの振り返り(2020/1/13-1/17)
先月の「マーケット・マンスリー」
2020年1月8日 先月のマーケットの振り返り(2019年12月)
先週の注目の「マーケット・キーワード」
2020年1月21日 IMF『世界経済見通し』下方修正も持ち直しへ