為替
先週の豪ドルの対円レートは、上昇しました。米国とイランの対立緊迫化への懸念から、週半ばにかけて安全資産とされる円が買われたことを受けて豪ドルは下落しました。その後は、米国とイランの対立緊迫化への懸念が和らいだことから豪ドルが買い戻され、週間で上昇しました。米中貿易協議の第1段階合意の署名が翌週15日に予定されていることもリスク選好姿勢を強め、豪ドルの買い要因となりました。
金利
先週の豪州の3年国債利回りは、小幅に低下しました。米国とイランの対立緊迫化への懸念や、大規模な森林火災による経済への影響を理由に豪州準備銀行(RBA)が2月にも利下げに動く可能性が意識されていることなどから週半ばにかけて豪州3年国債利回りは低下(価格は上昇)しました。その後は、米国とイランの対立緊迫化への懸念が和らいだことから金利はやや上昇しました。
株式
先週の豪州株式は、上昇しました。米国とイランの一段の関係悪化への懸念がひとまず後退したことや、米中貿易協議の第1段階合意の署名が翌週15日に予定されていることなどからリスク選好度が強まりました。豪州株式指数は9、10日と連日で過去最高値を更新しました。
リート
先週の豪州リート指数は、上昇しました。米国とイランの一段の関係悪化への懸念がひとまず後退したことや、米中貿易協議の進展期待などで株式市場が上昇しリスク選好度が強まったことからリート指数は上昇しました。豪州債利回りが小幅に低下したことも、相対的に利回りの高いリート市場の資金流入につながりました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2020年1月6日~1月10日のオーストラリア マーケット動向』を参照)。
(2020年1月15日)