他の資産と違った動きをする「金」を持つ意味

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他の資産と違った動きをする「金」を持つ意味

ピクテ投信投資顧問株式会社が、日々のマーケット情報を分析・解説します。※本連載は、ピクテ投信投資顧問株式会社が提供するマーケット情報を転載したものです。

 

「金」の価格は他の資産と違った動きをする傾向があり、他の資産と組み合わせて持つことで、分散効果が期待でき、資産全体の運用効率を高めることにつながります。特に市場のリスク回避姿勢が強まる局面では「金」投資の効果が高まる可能性が考えられます。

分散効果が期待できる「金」への投資

過去の実績では金と他の資産との組み合わせは、分散効果が高いことがわかります。実際、金(円ヘッジ)は多くの資産に対して逆相関、金(円換算)は低い相関を示しています。

 

※金(円ヘッジ):米ドル建ての金を為替ヘッジしたもの、金(円換算):米ドル建ての金をドル円レートで円に換算したもの

 

金はその性質上、世界の基軸通貨である米ドルと代替資産の関係にあるため、米ドルと逆の動きをする傾向があります。また、株式に対しても異なる動きをする傾向があり、特に、市場リスクが高まる局面では株式市場などが下落する一方、金は買われる傾向があります。そのため「金」を資産の一部に組入れることにより分散効果が期待できると言われています。

 

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月次、期間:2009年9月末~2019年9月末 ※金価格:LBMA午後金価格、先進国株式:MSCI世界株価指数、日本株式:TOPIX、新興国株式:MSCI新興国株価指数、米国リート:FTSE/NAREITオール・エクイティ・リート指数、世界国債:FTSE世界国債指数、米国ハイ・イールド:BofAメリルリンチ米国ハイ・イールド・マスターⅡコンストレインド指数、新興国債券:JPモルガンEMBIグローバル・ディバーシファイド指数、金価格を除きトータル・リターン ※金(円ヘッジ)はLBMA午後金価格からヘッジコスト(米ドル、円Libor1ヵ月物の金利差)を控除して算出  出所:ブルームバーグのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成
[図表1]金(円ヘッジ)と金(円換算)、ドル円相場、主要資産(円換算)との相関 月次、期間:2009年9月末~2019年9月末
※金価格:LBMA午後金価格、先進国株式:MSCI世界株価指数、日本株式:TOPIX、新興国株式:MSCI新興国株価指数、米国リート:FTSE/NAREITオール・エクイティ・リート指数、世界国債:FTSE世界国債指数、米国ハイ・イールド:BofAメリルリンチ米国ハイ・イールド・マスターⅡコンストレインド指数、新興国債券:JPモルガンEMBIグローバル・ディバーシファイド指数、金価格を除きトータル・リターン
※金(円ヘッジ)はLBMA午後金価格からヘッジコスト(米ドル、円Libor1ヵ月物の金利差)を控除して算出
出所:ブルームバーグのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成

 

[図表2]

 

相関係数:-1から1の範囲の数値で資産間の値動きの連動性を示す指標。相関係数がマイナスの場合は値動きが逆になることを意味し、より分散効果が高いことを示します。

 

 

※将来の市場環境の変動等により、当資料記載の内容が変更される場合があります。

 

当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『他の資産と違った動きをする「金」を持つ意味 』を参照)。

 

 

(2019年10月17日)

 

 

 

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