会員ビジネスの注目株「オンラインサロン」運営で稼ぐ方法

大きなリスクは取りたくないけれど、会社の給料だけで生きていくのは不安…。そんな人は月数万円程度の「不労所得」を得る方法を検討してみましょう。それだけでも人生の選択肢は広がります。本記事は、ベストセラー作家で自ら数億円を運用する投資家でもある加谷珪一氏の著書、『“投資”に踏み出せない人のための「不労所得」入門』(イースト・プレス)より一部を抜粋し、不労所得を得るさまざまな方法を分析・解説します。

「オンラインサロン」を立ち上げる人が急増中

 会員ビジネス 
 

労力   ★★★☆☆
リスク  ☆☆☆☆☆
リターン ★★★☆☆
難易度  ★★★★★

 

ネットが社会のインフラとして定着してきたことで、近年注目を集めているのが、ネットを使った会員ビジネスです。会員というと、昔ながらの会費制サービスを思い浮かべますが、最近の会員ビジネスはちょっと違います。

 

ネット上である程度の知名度のある人が、有料のネット・サロンなどを開催し、そこで収益を上げるという形態が多く見られます。個人のサロンをネット上に拡張したようなものなので、友達ビジネスと捉えてもよいかもしれません。

 

ネット上の会員ビジネスの代表といえば、やはりオンラインサロンでしょう。ホリエモンこと堀江貴文(ほりえ たかふみ)さんやお笑いタレントの西野亮廣(にしの あきひろ)さんなど、著名人が相次いでサロンを開催し、大きな収益を上げたことから、メディアで取り上げられる機会も増えてきました。

 

当初は著名人や知名度のあるブロガーによるサロン開設が中心でしたが、一般にはそれほど名前が知られていない人もサロンを開設するようになり、裾野(すその)が広がってきました。オンラインサロンの認知度は上がってきていますから、あるコミュニティで一定の知名度があれば、サロンを運営できるようになりつつあります。

 

サロンの分野は多岐にわたっています。もっとも目立つのはビジネススキル、自己啓発といった分野ですが、趣味、スポーツ、美容など様々な領域でサロンが開催されています。多くの人が知りたいと思うテーマや、仲間と情報交換したいと思えるテーマであれば、あらゆるものがサロンの対象となるでしょう。

 

では、オンラインサロンでは具体的にどのようなことが行われているのでしょうか。

 

基本的には主催者が中心となって何らかのコンテンツを会員に配信し、会員がそれを受けて発言するなど、双方向のコミュニケーションを行うという形式が一般的です。ブログは基本的に一方向の情報提供ですが、サロンの場合には、参加者が相互に交流することが可能となりますし、こうした機能に対して参加者はお金を払っているわけです。

 

つまり、オンラインサロンを運営して収益を上げるためには、会費を払って参加している人の満足度を高めていく努力が必要となります。詳しくは後述しますが、この部分がうまくいかないとサロンの運営は失敗します。

自前で運営するか? サービスを利用するか?

オンラインサロンの運営方法には、大きく分けて2つの方法があります。1つはIT事業者などが提供しているオンラインサロンのプラットフォームを利用するという方法、もう1つは自前でサロンを運営するという方法です。オンラインサロンのプラットフォームとしては、DMMが提供するDMMオンラインサロンが有名です。以前はSynapse(シナプス)というプラットフォームもありましたが、DMMがシナプスを買収したことで、ほぼDMMに一本化されつつあります。

 

もっともプラットフォームといっても、DMMで提供されているオンラインサロンの多くは、フェイスブックのグループと呼ばれる機能を使っており、実際のサロンのオペレーションはフェイスブック上で行われます。DMMが提供しているのは、顧客管理と運営管理の代行サービスです。

 

フェイスブックを使わない形態も選択可能ですが、今のところフェイスブックをベースにしたサロンの方が圧倒的に多いというのが実状です。サロンの利用者層は必然的にフェイスブックの利用者層と重なりますから、このあたりには少し注意が必要かもしれません。

 

高齢者や若年層はあまりフェイスブックを使っていませんので、この年齢層を対象にしたコンテンツの場合、フェイスブック・ベースのサロンは馴染(なじ)まないでしょう。よほど知名度が高かったり、サロンが魅力的であれば、そのサロンに入るためにフェイスブックのユーザーになると思いますが、そこまでの知名度を持つ人はそれほど多くないと思います。もともとフェイスブックをやっている人の方が、サロンにも入会しやすいはずです。

 

オンラインサロンの運営サービスを提供している企業は、たいていの場合、サロンの料金の10~20%程度を手数料として徴収します。

 

たとえば月額料金を2000円に設定し、1年間サロンを運用すると、会員1人あたりの年間売上高は2万4000円になります。サロンの会員を100人集めることができれば、合計の売上高は240万円です。ここから20%の手数料が差し引かれるとすると、最終的な年間利益は192万円ということになります。

 

ちなみに堀江さんが運営している「堀江貴文イノベーション大学校」は、時期によってかなり増減はありますが、2019年6月時点で約1400人の会員を集めており、月の会費は1万円ちょっとですから、年間売上高は2億円近くになる計算です。20%の手数料を差し引いても、1億6000万円ほどの利益となります(ただし、年会費プランや法人プランもあります)。

 

オンラインサロンの多くがフェイスブック上で運営されているように、会員の獲得や課金、情報管理などを自分でできれば、プラットフォーム企業に頼らなくてもサロンの運営は可能です。先ほどの西野さんはプラットフォーム企業のサービスを使わず、自前でサロンの運営を行っています。

 

サロンを開催しようと考える人は、すでに一定の知名度があったり、ブログやユーチューブなどを運営していると思われますから、集客は既存のツールを使えば何とかなるとして、最大の問題は課金でしょう。

 

自分で課金するサイトを構築するのは結構な手間がかかりますから、もっとも現実的なのは企業が提供しているオンライン・ショッピングのプラットフォームを利用することでしょう。

 

たとえばBASE(ベイス)というサービスを使えば、月額料金無料でネットショップを開設することができます。一般的なネットショップの場合、ネット上で商品を販売することになりますが、ここでサロンのチケットを売ればよいわけです。

 

商品が売れるとベイスは販売代金の約7%の手数料を徴収します(実際の手数料体系はもう少し複雑ですので、詳細はベイスのサイトを参照してください)。サロンのプラットフォームを利用するよりは、手数料を安く抑えることが可能となります。課金プラットフォームとして全世界に知られているPayPal(ペイパル)を利用するという方法もあるでしょう。

 

もっとも、人数がそれほど多くなければ収入も少ないですから、20%の手数料を払ったとしても、サロンのプラットフォームを利用した方がよいかもしれません。逆に販売金額が大きくなってくると、20%の手数料はバカにならない金額となります。このあたりはサロンで集める人数や、自身が顧客管理にどの程度時間をかけられるのかによって変わってくるでしょう。

サロンをうまく運営するには「コツ」がいる

サロンをうまく運営し、継続的な収益にするためには、ブログやユーチューブなどの従来型のツールとは少し異なるノウハウが必要となります。

 

ブログやユーチューブは、コメントの機能やツイッターなどとの併用で、ある程度の双方向性はありますが、基本的には発信者が一方向に情報を提供するためのツールです。収入源のほとんどは広告ということになりますから、多くの人が閲覧するコンテンツを投入できれば収益を上げることができます。ブログやユーチューブでは、俗に言う「釣り」タイトル(タイトルとコンテンツの中身が違ってもよいので、人目を引くタイトルで読者を誘導することを表現したスラング)で、たくさんの人を集めてしまうという荒っぽいやり方も散見されます。

 

しかしサロンの場合には、お金を払ってくれるのは広告主ではなく、サロンに参加する人たちです。ブログやユーチューブは無料ですから、利用者が望むコンテンツとは違うものだったとしても、批判的なコメントをするくらいですが、サロンの場合には、イメージと違ったという理由だけですぐに退会につながってしまいます。

 

全員が満足するサロンを運営するのは不可能としても、ビジネスとして継続するためには、退会する人の数と新規に入会する人の数のバランスが取れていなければなりません。このため、可能な限り、会員の満足度を上げるための工夫が必要となります。

 

具体的に気をつける必要があるのは、発信するコンテンツと利用者の参加を促す仕組みでしょう。

 

サロンに入会する人は、基本的にサロン主催者から話を聞きたいと考えている人です。一種のファンですから、配信するコンテンツを主催者が作成するのは当然のことでしょう。その一方で、サロンは継続的に行っていくものなので、ある程度時間が経つと、どうしてもマンネリ化してしまいます。いくら主催者のファンだからといっても、常に同じような環境が続くと飽きがくることになります。

 

サロンを上手に運営している主催者は、自身が情報を発信することに加え、定期的にサロンにゲストを招いて、その人に情報を発信してもらうなど、内容にメリハリをつけています。

 

また上手な運営者は、自身が一方的に情報発信するような状況にならないよう、日常的な運営にも気をつけています。

 

サロンの参加者の中には、自ら積極的に発言して、議論を盛り上げようという人もいますが、全員がそうではありません。主催者から学びたいという受け身の姿勢の人も多く、自分の意見を持っていない人もいるでしょう。

 

主催者が何も考えずにサロンを運営してしまうと、主催者が一方的に発言し、ファンである利用者は、ひたすら「勉強になりました」「すばらしいです」といった賛同のコメントだけを繰り返すという状況に陥ってしまいます。

 

これは確実にサロンのマンネリ化を促進させることになります。こうした事態を防ぐためには、主催者が参加者の反応を常にモニターし、ある時は消極的と思われる参加者にも話を振って、議論を活発化させることが重要です。

 

サロンというのは大昔から存在しているものですし、学校や会社、地域にはそれぞれコミュニティというものがあります。ネット・サロンだからといって特別なことは何もなく、リアルな社会でコミュニティを運営することと何ら変わりません。

 

多くの人に気を配って、参加者の意欲を高めることができる人が、優秀なサロンの運営者であり、そうした人は大きな利益を得られることになります。

ネット時代は「個人的知名度」が生涯収入を左右する!?

オンラインサロンとなると、それなりに大がかりな仕組みですが、もう少しコンパクトなやり方で収益を上げる人もいます。はっきりとした名称はありませんが、オフ会やプライベートな講演会といったところになるでしょうか。

 

ブログなどである程度の知名度のある人なら、一定数の固定ファンが存在しているはずです。ファンの中には、直接、ブロガーに会って話を聞きたいと思っている人も少なくありません。

 

こうした人たちを対象に、定期的に小さな規模の講演会を自力で開催したり、飲食店などを使って有料のオフ会を開催している人は、かなりの数にのぼります。

 

近年はシェアリング・エコノミーの発達で、それなりのレベルの会議室を時間単位で簡単に借りることができるようになりました。また、先ほども説明しましたが、わずかな手数料で利用できる課金プラットフォームも揃っています。小規模な講演会やオフ会であれば、現地で会費を現金で徴収しても、大きなトラブルは発生しないことがほとんどでしょう。

 

ブログを運営し、そこで広告料を稼ぎつつ、定期的に講演会やオフ会をこまめに開催すれば、それなりの金額を稼ぐことができるはずです。不特定多数の人を対象にしたサロンを運営するよりは、確実なビジネスといってよいかもしれません。

 

サラリーマンとしてはあまり推奨されるべきことではないのかもしれませんが、会社員の立場をうまく利用して、仕事に関するブログを立ち上げたり、サロン運営やオフ会を開催する人も現れています。会社の仕事に関連した副業ですから、実現できればもっとも効率よく稼げる方法の1つといってよいでしょう。

 

こうした活動について会社が禁止しているケースもありますから、安易な行動は慎んだ方がよいですが、これからの時代は、個人的な知名度が生涯の収入を大きく左右することになります。会社で評価されるということに加え、ネット上でも個人的なファンを増やすという努力は、早いうちから積み重ねた方が有利であることは間違いありません。

 

そう考えるとサロンの運営というのは、ネットを使っていても、限りなくリアルに近いビジネスだということがお分かりいただけると思います。

 

 こんな人にオススメ! 

 

◎ある程度ファンが付いている。

◎人とのコミュニケーションが好き。

◎特定ジャンルの深い知識やカリスマ性がある。

 

 

加谷 珪一
経済評論家

 

経済評論家

東北大学工学部原子核工学科卒業後、日経BP社に記者として入社。野村證券グループの投資ファンド運用会社に転じ、企業評価や投資業務を担当。独立後は、中央省庁や政府系金融機関など対するコンサルティング業務に従事。現在は、経済、金融、ビジネス、ITなど多方面の分野で執筆活動を行っており、ニューズウィーク日本版(電子)、現代ビジネスなど多くの媒体で連載を持つ。億単位の資産を運用する個人投資家でもある。

加谷珪一オフィシャルサイト http://k-kaya.com/

著者紹介

連載“投資”に踏み出せない人のための「不労所得」入門

本連載は、特定の金融商品の推奨や投資勧誘を意図するものではありません。また、投資にはリスクがあります。投資はリスクを十分に考慮し、読者の判断で行ってください。なお、執筆者、製作者、イースト・プレス、幻冬舎グループは、本連載の情報によって生じた一切の損害の責任を負いません。

“投資”に踏み出せない人のための「不労所得」入門 

“投資”に踏み出せない人のための「不労所得」入門 

加谷 珪一

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