先週の市場の振り返り
<株式>
主要国の株式市場はまちまちの動きとなりました。米国株式市場は、前週の米中貿易協議が合意に至らなかった上、中国が対米報復関税を発表したことで大幅安となりました。米政権が欧州車などに対する輸入関税の判断を半年程度延期するとの報道などを受けて反発しましたが、米中貿易協議が行き詰っているとの報道もありNYダウは週間では0.69%下落しました。日本株式市場は、景気動向指数での基調判断下方修正や米中貿易摩擦激化懸念などを嫌気して、日経平均株価は0.44%下落しました。欧州株式市場は、欧州車などに対する追加関税の判断先送り報道などを受けてドイツDAX指数が1.49%、英FTSE100指数は2.02%上昇しました。中国株式市場は米中通商協議で合意に至らなかったことなどを受けて、上海総合指数は1.94%、香港ハンセン指数は2.11%下落しました。
<リート>
グローバル・リートは、米長期金利の低下などを好感して、1.17%上昇しました。
<債券>
米国の10年国債利回りは、米中貿易摩擦激化による景気減速懸念などを背景に、0.076%低下しました。ドイツ、英国、日本の10年国債利回りも低下しました。
<為替>
円は、対ユーロではユーロ圏の景気減速懸念、イタリア財政問題などを受けて、0.58%上昇しました。円は対米ドルでは小幅に下落しました。
<商品>
原油価格は、中東での地政学リスクの高まりなどを背景に1.78%上昇しました。
株式(前週比)
リート(先週比)
10年国債利回り(前週差)
為替(前週比)
(2019年5月20日)