
三井住友DSアセットマネジメント株式会社が、2019年5月6日~5月10日のオーストラリア市場について振り返ります。※本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するマーケットレポートを転載したものです。
為替
先週の豪ドルの対円レートは、下落しました。先週は、米国が5日に中国への追加関税を25%へ引き上げる方針を示し、10日に実際に引き上げが決まったことから、豪ドルの対円レートは下落しました。豪州準備銀行(RBA)は7日に政策金利の据え置きを決定しました。市場予想が政策金利の据え置きと引き下げで割れていましたが、その影響は限定的でした。
金利
先週の豪州の3年国債利回りは、わずかに低下しました。先週は、RBAが7日に政策金利の据え置きを決定したことを背景に、上昇する場面もみられたものの、米国が5日に中国への追加関税を25%へ引き上げる方針を示し、10日に引き上げを決めたことから、週を通しては、豪州の3年国債利回りはわずかに低下(債券価格は上昇)しました。
株式
先週の豪州株式は、下落しました。先週は、トランプ米大統領が中国への追加関税を25%へ引き上げる方針を示したことなどから、株価は下落しました。週末にかけては、米国が対中追加関税引き上げを決定したものの、米中両国が貿易協議を継続する中、合意の可能性が意識されたため、株価は上昇に転じましたが、週初からの下げを埋めるには至りませんでした。

株式指数は、MSCIオーストラリア指数(配当込み、現地通貨ベース)。
(出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
リート
先週の豪州リート指数は、上昇しました。先週は、週半ば以降に債券利回りが低下したことや株価が上昇したことを背景に、豪州リート指数は上昇しました。

リート指数は、S&PオーストラリアREIT指数(配当込み、現地通貨ベース)。
(出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
(2019年5月14日)