利上げは打ち止めとなった模様

本連載は、三井住友アセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

政策金利は据え置き

全会一致の決定

 

■米国の連邦準備制度理事会(FRB)は、3月19日、20日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で、市場の予想通り政策金利であるフェデラルファンド(FF)レートの誘導目標レンジを2.25%~2.50%で据え置きました。

 

政策金利と物価上昇率の推移

(注1)FFレート、10年国債利回りは2007年1月5日~2019年3月22日。2008年12月以降のFFレートは誘導レンジの上限を表示。 (注2)物価上昇率はPCE(個人消費支出)コア物価指数の前年同月比で、2007年1月~2018年12月。 (出所)Datastream、Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
(注1)FFレート、10年国債利回りは2007年1月5日~2019年3月22日。2008年12月以降のFFレートは誘導レンジの上限を表示。
(注2)物価上昇率はPCE(個人消費支出)コア物価指数の前年同月比で、2007年1月~2018年12月。
(出所)Datastream、Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成

 

 

国内経済は昨年より減速

19年の物価は目標を下回る見通し

 

■FRBは、国内経済について、労働市場の状態は力強く、経済活動は拡大していくと見ているものの、足元で景気は減速しているとしています。また、物価上昇率について、低水準の原油価格などが影響し、2019年の物価上昇率はFRBの目標を下回ると見ています。

 

■FRBは物価の安定を使命のひとつとしており、今後はインフレ期待をいかにして高めていくかがポイントとなりそうです。

 

 

利上げは打ち止め、バランスシート縮小は9月末で終了

 

■今回のFOMCでは、参加メンバーが想定する2019年の利上げ回数が、前回2018年12月時点の2回から、0回へと引き下げられました。インフレ期待が高まらないため、利上げは実質的に打ち止めになったと考えることができそうです。

 

■一方、FRBのバランスシート縮小プログラムについては、今年5月からは資産圧縮のペースを緩やかにし、9月には完全に圧縮を停止すると発表しました。

 

■今回のFOMCはハト派的と受け止められ、20日は長期金利と米ドルが低下しました。また、米国株式は1日遅れて21日に上昇しました。

 

FOMC参加者の経済見通し

(注1)開催月は、FOMCで経済見通しを公表した月。 (注2)FOMCメンバーによる予測の中央値。GDP成長率と物価上昇率は10-12月期の前年同期比。物価上昇率は個人消費支出(PCE)コア物価指数。失業率は各年10-12月期の平均値。FFレートは各年末時点における誘導レンジの中央値。 (出所)FRBの資料を基に三井住友アセットマネジメント作成
(注1)開催月は、FOMCで経済見通しを公表した月。
(注2)FOMCメンバーによる予測の中央値。GDP成長率と物価上昇率は10-12月期の前年同期比。物価上昇率は個人消費支出(PCE)コア物価指数。失業率は各年10-12月期の平均値。FFレートは各年末時点における誘導レンジの中央値。
(出所)FRBの資料を基に三井住友アセットマネジメント作成

 

 

(2019年3月22日)

 

関連マーケットレポート

2019年3月15日 終わりに近づくFRBの『バランスシート縮小』
2019年2月28日 減速傾向が鮮明な米企業業績

 


調査部は、総勢20名のプロフェッショナルを擁し、経済や金融市場について運用会社ならではの高度な分析を行い、それぞれの見通しを策定、社内外に情報発信しています。三井住友アセットマネジメントの経済・金融市場分析面での中枢を担っている他、幅広い投資家に良質な情報を伝えるべく、活動する機会や媒体は多岐にわたります。年間で約900本の市場レポートを作成し、会社のホームページで公開中(2016年度実績)。

※三井住友アセットマネジメントと大和住銀投信投資顧問は4月1日に合併し、三井住友DSアセットマネジメントになりました。

著者紹介

連載【デイリー】マーケットレポート/三井住友DSアセットマネジメント

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