業績発表と重要日程を睨む展開

本連載は、三井住友アセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

次第に落ち着きを取り戻す

急激な下落の反動で株価回復

 

■日経平均株価は、昨年10月2日の高値24,270.62円から12月25日の19,155.74円まで、5,000円を超える大幅な下落となりました。米中貿易摩擦の激化や中国の景気減速懸念などが背景です。今年に入ってからは、引き続き不安定な動きながらも、急激な下落の反動から次第に戻り基調となりつつあります。

 

日経平均株価と1株当たり予想利益

(注)データは2006年1月4日~2019年1月24日。株価収益率(PER)の倍率(12倍~18倍)に1株当たり予想利益をかけて日経平均株価の水準を試算。1株当たり予想利益は12カ月先予想ベース(予想はBloomberg L.P.集計)。 (出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
(注)データは2006年1月4日~2019年1月24日。株価収益率(PER)の倍率(12倍~18倍)に1株当たり予想利益をかけて日経平均株価の水準を試算。1株当たり予想利益は12カ月先予想ベース(予想はBloomberg L.P.集計)。
(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成

 

 

2012年以降初の予想PER12倍台

 

■昨年10月以降の株価下落が急激なものとなったため、株価と予想利益の関係をみる予想株価収益率(予想PER)は水準を大きく切り下げました。中国の景気悪化懸念から調整した2016年は、14倍台を割り込んだ後に株価が落ち着いたことから、14倍台の予想PERが下値の目途となっていました。しかし、今回は12月下旬に12倍台まで低下したため、下値の目途が立ちにくい状況となりました。12倍台は2008年のリーマンショック以後の2011年8月~2012年10月頃の水準です。

 

■その期間は予想利益に勢いが見られず、成長期待が見込めない局面でした。現在は予想利益が下方修正されてはいるものの、2019、20年度と増益基調が見込まれています。今後の予想PERが、過去の増益が見込めない局面と同じ水準にとどまる可能性は限定的と思われます。

 

今後の注目日程

(注)2019年1月25日現在。 (出所)各種報道などを基に三井住友アセットマネジメント作成
(注)2019年1月25日現在。
(出所)各種報道などを基に三井住友アセットマネジメント作成

 

 

業績発表と重要日程に注目

 

■現在の予想PERは13.8倍です。今後、予想PERが14倍台以上に戻るためには、①景気や業績に対する過度な悲観の修正、②各国が打ち出すと見られる景気対策の内容や規模、③米中貿易摩擦での一定の前進、などを見極める必要がありそうです。当面は、本格化する米国及び日本企業の2018年10-12月期決算と米連邦公開市場委員会(FOMC)、米中貿易交渉の進展などが注目されます。

 

(2019年1月25日)

 

 

関連マーケットレポート

2019年1月18日 2019年の米国株式市場の見通し
2019年1月10日 2019年の日本株式市場の見通し

 


調査部は、総勢20名のプロフェッショナルを擁し、経済や金融市場について運用会社ならではの高度な分析を行い、それぞれの見通しを策定、社内外に情報発信しています。三井住友アセットマネジメントの経済・金融市場分析面での中枢を担っている他、幅広い投資家に良質な情報を伝えるべく、活動する機会や媒体は多岐にわたります。年間で約900本の市場レポートを作成し、会社のホームページで公開中(2016年度実績)。

※三井住友アセットマネジメントと大和住銀投信投資顧問は2019年4月1日に合併し、三井住友DSアセットマネジメントになりました。

著者紹介

連載【デイリー】マーケットレポート/三井住友アセットマネジメント

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