先週の市場の振り返り
<株式>
主要国の株式市場は上昇しました。米国株式市場は、中国の景気刺激策や米政府が対中関税の引き下げを検討との報道を受けて米中貿易摩擦の緩和期待が高まったほか、米連邦準備制度理事会(FRB)が米地区連銀経済報告(ベージュブック)で企業の景気見通しに対する楽観論が後退したと指摘したことで、追加利上げに慎重になるとの見方が強まったことなども好感されました。NYダウは週間では2.96%上昇しました。日本株式市場は、米中通商協議の進展期待の高まりを受けた米国株高や円安などを好感して堅調な展開となりました。電気機器大手が業績の大幅下方修正を発表したにもかかわらず、株価下落が限定的あったことなども安心材料となりました。日経平均株価は1.50%上昇しました。欧州株式市場では、米中通商協議の進展期待などからドイツDAX指数は2.92%、英国FTSE指数は0.72%上昇しました。中国株式市場は、米中通商協議の進展期待が高まったことや政府の景気対策期待などから香港ハンセン指数は1.59%、上海総合指数は1.65%上昇しました。
<債券>
米国の10年国債利回りは、米中通商協議の進展期待の高まりや米国株が上昇したことなどを受けて、週間では0.084%上昇しました。世界的な株高や米国の10年国債利回り上昇を受けて、ドイツ、英国の10年国債利回りも上昇しました。日本の10年国債利回りはほぼ横ばいとなりました。
<為替>
円は対米ドルでは、米中通商協議の進展期待の高まりや株式市場が堅調だったことから、週間では1.20%下落しました。円は対ユーロでは0.24%下落しました。
<商品>
原油価格は、石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟国の協調減産期待などから4.28%上昇しました。
株式(前週比)
10年国債利回り(前週差)
為替(前週比)
(2019年1月21日)