実践的基礎知識 分散投資編(1)<分散投資の効果>

ピクテ投信投資顧問株式会社
実践的基礎知識 分散投資編(1)<分散投資の効果>

ピクテ投信投資顧問株式会社が、実践的な投資の基礎知識を初心者にもわかりやすく解説します。※本連載は、ピクテ投信投資顧問株式会社が提供するコラムを転載したものです。

分散投資の効果

分散投資とは、文字通り複数の投資対象に分散して投資することを言います。効果的な分散投資をすることで、主に3つの効果が期待できます。それは、①リスク要因を分散できる、②値動きを抑えることができる、③リスクとリターンのバランスが良くなる、です。

 

[図表1]分散投資の効果

分散投資とは?本当に必要?

「分散投資には本当に効果があるのだろうか。」、「バランスファンドに投資をしていたが、結局、相場全体の下落でマイナスになってしまった。」、「バランスファンドはどのような理由で基準価額が変動したか分かりづらい。」など、分散投資の効果に疑問を抱いたご経験のある投資家の方もいらっしゃると思います。しかしながら、分散投資には本当に効果がないのでしょうか。今回は分散投資の効果についてご説明いたします。

 

 

まず分散投資とは、文字通り複数の投資対象に分散して投資することを言います。効果的な分散投資をすることで、主に3つの効果が期待できます。それは、①リスク要因を分散できる、②値動きを抑えることができる、③リスクとリターンのバランスが良くなる、です。今回は①、②についてご説明いたします。

分散投資の効果①リスク要因の分散

分散投資の効果の一つ目がリスク要因の分散です。例えば、株式投資において、1社の株式に投資するのと100社に投資するのでは、100社に投資するほうがリスク分散効果が高い、というものです。1社の株式だけに投資した場合、その会社が破綻して株式価値がゼロになったら、投資資金をすべて失うことになってしまいます。もし1%ずつ100社に分散投資していれば、たとえ100のうち1社が破綻して株式価値がゼロになった場合でも、投資資金の1%を失うだけにとどめることができます(図表2)。投資の格言で「卵を一つのかごに盛るな。」といわれている効果です。

 

資産を「守る」「増やす」「次世代に引き継ぐ」
ために必要な「学び」をご提供 >>カメハメハ倶楽部

 

[図表2]リスク要因の分散のイメージ

分散投資の効果②値動きを抑える

分散投資の効果の二つ目が値動きの低減です。複数の資産を組み合わせると、その全体の値動きを、それぞれの資産の値動きよりも小さくすることが可能です。ただし、組み合わせ方によってその効果が大きく出る場合とあまり出ない場合があります。

 

同じような動きをするもの同士を組み合わせても値動きはあまり小さくなりませんが、異なる動きをするもの同士を組み合わせると、値動きの幅が小さくなります。片方が下がった時に他方が上がってカバーする、という具合です。つまり、分散投資で重要なのは「数」よりも「値動きの向き」なのです。同じような値動きをする100の資産に分散しても、全体の値動きを抑えることはあまり期待できません。2つの資産の組み合わせでも、違う動きをするもの同士を組み合わせれば値動きを抑えることができます。

 

[図表3]値動きを抑えるイメージ

 

このように分散投資には様々な効果があります。次回は分散投資の効果②の「値動きを抑える」に必要な各資産の値動きの違いを計る指標をご説明します。

 

当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『実践的基礎知識 分散投資編(1)<分散投資の効果> 』を参照)。

 

カメハメハ倶楽部セミナー・イベント

 

【11/19開催】相続税申告後、
約1割の人が「税務調査」を経験?!
調査の実態と“申告漏れ”を
指摘されないためのポイント

 

【11/19開催】スモールビジネスの
オーナー経営者・リモートワーカー・
フリーランス向け「海外移住+海外法人」の
活用でできる「最強の節税術」

 

【11/23開催】ABBA案件の
成功体験から投資戦略も解説
世界の有名アーティスト
「音楽著作権」へのパッション投資とは

 

【11/24開催】事業譲渡「失敗」の法則
―M&A仲介会社に任せてはいけない理由

 

【11/28開催】地主の方必見!
相続税の「払い過ぎ」を
回避する不動産の評価術

 

 

【ご注意】
●当レポートはピクテ投信投資顧問株式会社が作成したものであり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、また特定の銘柄および市場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。
●運用による損益は、すべて投資者の皆さまに帰属します。当レポートに基づいて取られた投資行動の結果については、ピクテ投信投資顧問株式会社、幻冬舎グループは責任を負いません。
●当レポートに記載された過去の実績は、将来の成果等を示唆あるいは保証するものではありません。
●当レポートは信頼できると考えられる情報に基づき作成されていますが、その正確性、完全性、使用目的への適合性を保証するものではありません。
●当レポート中に示された情報等は、作成日現在のものであり、事前の連絡なしに変更されることがあります。
●投資信託は預金等ではなく元本および利回りの保証はありません。
●投資信託は、預金や保険契約と異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構の対象ではありません。
●登録金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資家保護基金の対象とはなりません。
●当レポートに掲載されているいかなる情報も、法務、会計、税務、経営、投資その他に係る助言を構成するものではありません。

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧