為替
先週の豪ドルの対円レートは、概ね横ばいとなりました。先週は、発表された豪州の10月の雇用関連統計は市場予想を上回るものとなり、豪ドルの上昇要因となりました。一方、英国とEUが離脱協定に暫定合意し、英国はこれを閣議了承したものの、メイ政権からは閣僚の辞任が相次ぐなど、Brexitの今後の交渉進展につき再び不透明感が高まったことや、イタリアの財政不安の高まりなどからリスク回避姿勢が強まり、円高・米ドル安となりました。このため、豪ドルの対円レートは概ね横ばいとなりました。
金利
先週の豪州の3年国債利回りは、低下しました。先週は、Brexitを巡る不透明感の高まりや、イタリア財政の悪化懸念、来年の需要見通しの引き下げに伴う原油価格の急落、米連邦準備制度理事会(FRB)の副議長らによるハト派的なコメントなどから、米国債利回りが低下しました。発表された豪州の雇用統計を受けて債券利回りが上昇する局面はあったものの、週間では豪州の3年国債利回りは低下(債券価格は上昇)しました。
株式
先週の豪州株式は、下落しました。先週は、米中貿易摩擦の緩和期待が株価を下支える中、Brexitを巡る不透明感の高まりや、イタリア財政の悪化懸念、来年の需要見通しの引き下げに伴う原油価格の急落などが株価の下押し要因となり、豪州株式は下落しました。
リート
先週の豪州リート指数は、下落しました。先週は、債券利回りは低下したものの、リスク回避姿勢の強まりなどから豪州株式市場が下落したことなどに連れて、豪州リート指数は下落しました。
(2018年11月19日)