先週の市場の振り返り
<株式>
主要国の株式市場は中国を除いて概ね下落しました。米国株式市場は、12日にはスマートフォンの販売減少見通しなどを受けて、IT関連などのハイテク株が大幅に値下がりし、NYダウは600ドルを超える下落となりました。また原油価格下落を受けて、エネルギー関連株も値下がりしたことなどから、NYダウは週間では2.22%下落しました。日本株式市場は、ハイテク株の値下がりなどによりNYダウが下落したことや円高を嫌気して、日経平均株価は、2.56%下落しました。欧州株式市場では、米国株の下落やイタリア財政問題の不透明感などを嫌気して、ドイツDAX指数は1.63%下落しました。英国FTSE指数はEU離脱交渉問題が混迷したことや原油価格下落などを嫌気して、1.29%下落しました。中国本土株市場は、中国政府による景気対策への期待などを背景に、上海総合指数は3.09%、香港ハンセン指数は2.27%上昇しました。
<債券>
米国の10年国債利回りは、米国株や原油価格の下落に加え、クラリダ米連邦準備制度理事会(FRB)副議長の利上げに慎重とみられる発言を受けて、利上げ観測が後退したことなどから週間で0.119%低下しました。欧米株式の下落や、米国債の利回り低下を受けて、ドイツ、英国、日本の10年国債利回りはともに低下しました。
<為替>
米国株の下落や米長期金利の低下を受けて、円買・ドル売りが優勢となりました。円は週間では0.88%上昇しました。円は対ユーロでは小幅に上昇しました。
<商品>
原油価格は、石油輸出国機構(OPEC)月報で、2019年の世界的な原油需要の下方修正と、非OPEC産油国の原油供給量の上方修正が示されたことから、需給の緩みを懸念して、6.20%下落しました。
株式(前週比)
10年国債利回り(前週差)
為替(前週比)
(2018年11月19日)