10月は日本株ファンドと中国株ファンドが流入超

世界の「投信マネー」の投資先はどこか/デイリーマーケットレポート

三井住友アセットマネジメント株式会社 調査部
10月は日本株ファンドと中国株ファンドが流入超

本連載は、三井住友アセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

 

MMFが299億ドルの流入超

 

■10月(第4週まで)の「投信マネー」は債券ファンドが▲304億ドルの流出超、株式ファンドが▲52億ドルの流出超となった一方、MMFは299億ドルの流入超となり、投信市場へ資金がとどまったもようです。

 

主要地域別株式ファンドの資金フロー

(注1)EPFRグローバル:米国に本社を置く金融商品の調査会社。2018年9月末現在33.8兆ドル規模の世界のファンドの資金フローデータを持つ。 (注2)データは2017年12月~2018年10月。週次ベース。2017年12月からの累計。2018年10月は第4週まで。 (注3)「アジア」は日本、豪州、ニュージーランド、香港、シンガポール。 (注4)「EMアジア(新興アジア)」は中国、インド、韓国、台湾、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム、パキスタン、バングラデシュ。 (注5)「GEM」はGlobal Emerging Markets(世界の新興国市場全体に投資するファンドの総称)。 (出所)EPFRグローバルのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
(注1)EPFRグローバル:米国に本社を置く金融商品の調査会社。2018年9月末現在33.8兆ドル規模の世界のファンドの資金フローデータを持つ。
(注2)データは2017年12月~2018年10月。週次ベース。2017年12月からの累計。2018年10月は第4週まで。
(注3)「アジア」は日本、豪州、ニュージーランド、香港、シンガポール。
(注4)「EMアジア(新興アジア)」は中国、インド、韓国、台湾、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム、パキスタン、バングラデシュ。
(注5)「GEM」はGlobal Emerging Markets(世界の新興国市場全体に投資するファンドの総称)。
(出所)EPFRグローバルのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成

 

 

株式ファンドは「日本」と「中国」が流入超

 

■株式ファンドフローは、株式全体で▲52億ドルと4カ月ぶりに流出超に転じました。「日本」と「中国」への流入が目立ち、特徴的な流れが確認されました。

 

■先進国は▲101億ドルですが、「アジア(注3)」は113億ドルの大幅な流入超となりました。中心は「日本」(118億ドル)です。10月第3週(58億ドル)、第4週(53億ドル)と大幅な流入超となりました。また、「北米」は▲128億ドルの大幅な流出超となりましたが、10月第4週には22億ドルの流入超に転じました。

 

■新興国は6カ月ぶりに流入超に転じました。「EMアジア(注4)」の流入超過額が76億ドルと大きく拡大(8月10億ドル、9月18億ドル)したことが要因です。中心は「中国」(65億ドル)でした。

 

■世界の株式市場は、10月以降大きな変動が続いていますが、投信マネーはMMFで資金を滞留しつつ、出遅れ感の目立つ市場へと資金を振り向けたと見られます。

 

 

債券ファンドは「北米」が8カ月ぶりの流出超

 

■債券ファンドは先進国が▲277億ドルと「北米」(▲132億ドル)を中心に大幅な流出超となりました。「北米」の流出超は8カ月ぶりです。新興国は▲26億ドルと3カ月連続の流出超でした。

 

主要地域別債券ファンドの資金フロー

(注1)EPFRグローバル:米国に本社を置く金融商品の調査会社。2018年9月末現在33.8兆ドル規模の世界のファンドの資金フローデータを持つ。 (注2)データは2017年12月~2018年10月。週次ベース。2017年12月からの累計。2018年10月は第4週まで。 (注3)「アジア」は日本、豪州、ニュージーランド、香港、シンガポール。 (注4)「EMアジア(新興アジア)」は中国、インド、韓国、台湾、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム、パキスタン、バングラデシュ。 (注5)「GEM」はGlobal Emerging Markets(世界の新興国市場全体に投資するファンドの総称)。 (出所)EPFRグローバルのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
(注1)EPFRグローバル:米国に本社を置く金融商品の調査会社。2018年9月末現在33.8兆ドル規模の世界のファンドの資金フローデータを持つ。
(注2)データは2017年12月~2018年10月。週次ベース。2017年12月からの累計。2018年10月は第4週まで。
(注3)「アジア」は日本、豪州、ニュージーランド、香港、シンガポール。
(注4)「EMアジア(新興アジア)」は中国、インド、韓国、台湾、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム、パキスタン、バングラデシュ。
(注5)「GEM」はGlobal Emerging Markets(世界の新興国市場全体に投資するファンドの総称)。
(出所)EPFRグローバルのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成

 

(2018年10月26日)

 

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