先週の市場の振り返り
<株式>
主要国の株式市場は下落しました。米国株式市場は、長期金利上昇への警戒感や、激化が見込まれる米中貿易摩擦の影響が米企業の業績に及ぶとの懸念が高まったことを受けて、NYダウは10日には前日比831.83ドル安となるなど大幅に下落しました。NYダウは週間では4.19%下落しました。日本株式市場は、米国株の大幅安と円高を受けて、11日の日経平均株価は915.18円安と急落し、リスク回避ムードが急速に強まりました。日経平均株価は週間では4.58%下落しました。欧州株式市場は、世界的な株安によりリスク回避ムードが急速に強まり、ドイツDAX指数は4.86%下落しました。FTSE指数は原油安などを嫌気して4.41%下落しました。中国本土株市場では、中国の景気減速や米中貿易摩擦激化・長期化への警戒感などから上海総合指数は7.60%、香港ハンセン指数は2.90%下落しました。
<債券>
米国の10年国債利回りは、一時3.26%水準まで上昇しましたが、世界的な株安や米中貿易摩擦の激化懸念などを背景に、週間で利回りが0.072%低下しました。ドイツ、英国の10年国債利回りは低下、日本の10年国債利回りはほぼ横ばいとなりました。
<為替>
円は主要国通貨に対して上昇しました。米中貿易摩擦の激化・長期化への懸念や世界的な株安を受けてリスク回避度が高まり、週間では円はドルに対して1.33%、ユーロに対して1.00%上昇しました。
<商品>
原油価格は、世界的な株安を受けてリスク回避度が高まり4.04%下落しました。
株式(前週比)
10年国債利回り(前週差)
為替(前週比)
(2018年10月15日)