先週の市場の振り返り
<株式>
主要国の株式市場はまちまちの動きとなりました。米国株式市場は、緩やかな利上げ見通しが示されたことや、米国とメキシコが北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉で大筋合意したことが好感され堅調な展開となりました。週後半は、米中貿易摩擦懸念が再び高まったことから伸び悩みました。NYダウは週間では0.68%上昇しました。S&P500種株価指数とNASDAQ総合指数は高値を更新しました。日本株式市場では、米国株の上昇を受けて週初から堅調な動きとなり、一時日経平均は23,000円台を回復しました。ただ、23,000円を超えると上値が重く伸び悩みました。週間では日経平均株価は1.17%上昇しました。欧州株式市場では米中貿易摩擦懸念が再び高まったことからドイツDAX指数は0.25%下落したほか、ポンド高を受けて英FTSE指数は1.91%下落しました。中国株式市場では、上海総合指数は米中貿易摩擦懸念が再び高まったことから小幅に下落、香港ハンセン指数は0.78%上昇しました。
<債券>
米国の10年国債利回りは、8月の米消費者信頼感指数が高水準となったことなどから、週間では利回りが0.051%上昇しました。英国10年国債利回りは上昇、日本とドイツの10年国債利回りはほぼ横ばいでした。
<為替>
円は主要通貨に対して上昇しました。対ユーロではイタリアの財政問題への警戒感などから週間では0.35%上昇しました。対ドルでも米中貿易摩擦懸念が再び高まったことから、週間では0.19%上昇しました。対豪ドルでも同様の理由で、週間では2.08%上昇しました。
<商品>
原油価格は、原油在庫が予想を上回って減少したことなどから1.57%上昇しました。
株式(前週比)
10年国債利回り(前週差)
為替(前週比)
(2018年9月3日)