先週の市場の振り返り
<株式>
主要国の株式市場はまちまちとなりました。米国株式市場は、週前半は好決算銘柄が上昇し堅調な展開となりましたが、その後は米中貿易摩擦悪化懸念を背景に中国関連銘柄が軟調となり上値の重い展開となりました。週末は、トルコリラの急落を受けた欧州金融株の大幅安を嫌気して、米国株も下落しました。NYダウは週間では0.59%下落しました。日本株式市場では、日経平均株価は、発表が本格化した決算が概ね良好であったことなどから、週前半は堅調な展開となり、一時22,800円台を回復しました。週末はユーロの急落などから欧州リスクが嫌気され、300円安と大幅に下落しました。週間では1.01%下落しました。欧州株式市場では、トランプ米大統領がトルコから輸入する鉄鋼・アルミの関税を2倍にするとしたことなどを受けてトルコリラが急落し、それに伴い欧州金融株が大幅に下落しました。週間ではドイツDAX指数は1.52%下落しました、英FTSE指数はほぼ横ばいとなりました。中国株式市場では、政府の景気対策への期待から、上海総合指数、香港ハンセン指数は上昇しました。
<債券>
米国の10年国債利回りは、週末にトルコリラが急落したことで、日米欧の株式が売られ、安全資産とされる米債が買われました。週間では0.076%低下しました。英国とドイツの10年国債利回りも同様の理由で、日米欧の株式が売られたため低下しました。日本の10年国債利回りは、小幅低下しました。
<為替>
円は主要通貨に対して上昇しました。対ユーロでは、トルコリラ急落を受けて1.70%上昇しました。対ドルでも0.38%上昇しました。
<商品>
原油価格は原油在庫が高水準であったことなどから1.26%下落しました。
株式(前週比)
10年国債利回り(前週差)
為替(前週比)
(2018年8月13日)