緩やかな利上げを継続へ

本連載は、三井住友アセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

政策金利は据え置き

全会一致の決定

 

■米国の連邦準備制度理事会(FRB)は、7月31日~8月1日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通り、政策金利であるフェデラルファンド(FF)レートの誘導レンジを1.75%~2.00%で据え置くことを決定しました。

 

政策金利と物価上昇率の推移

(注1)FFレートは2007年1月5日~2018年8月1日。2008年12月以降のFFレートは誘導レンジの上限を表示。 (注2)物価上昇率はPCE(個人消費支出)コア物価指数の前年同月比で、2007年1月~2018年6月。 (出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
(注1)FFレートは2007年1月5日~2018年8月1日。2008年12月以降のFFレートは誘導レンジの上限を表示。
(注2)物価上昇率はPCE(個人消費支出)コア物価指数の前年同月比で、2007年1月~2018年6月。
(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成

 

 

景気の評価を上方修正

物価はほぼ想定通りの動き

 

■FOMCの声明文によれば、「経済は力強い速度で成長した」と評価し、前回6月の「堅調な速度」、前々回5月の「緩やかな速度」から2会合連続の上方修正となりました。

 

■個人消費の復調等により、4-6月期の実質GDP成長率が前期比年率+4.1%と、1-3月期の同+2.2%から加速したことを反映したと見られます。

 

■物価については、上昇率が「+2%近くにとどまった」と、前回の「+2%に接近した」から小幅な修正が加えられました。物価上昇率が、FOMCの目標とする「+2%を中心とする上下対称的な水準」にあることを示唆していると考えられます。

 

■経済見通しに対するリスクは、「景気上振れと景気下振れで概ね均衡」を据え置きました。

 

FOMC参加者の経済見通し

(注1)開催月は直近のFOMCが開催された月。 (注2)FOMCメンバーによる予測の中央値。GDPと物価上昇率は10-12月期の前年同期比。物価上昇率は2018年、2019年がPCEコア物価指数、長期はPCE物価指数の上昇率。失業率は10-12月期の平均値。FFレートは各年末時点における誘導レンジの中間値。 (出所)FRBの資料を基に三井住友アセットマネジメント作成
(注1)開催月は直近のFOMCが開催された月。
(注2)FOMCメンバーによる予測の中央値。GDPと物価上昇率は10-12月期の前年同期比。物価上昇率は2018年、2019年がPCEコア物価指数、長期はPCE物価指数の上昇率。失業率は10-12月期の平均値。FFレートは各年末時点における誘導レンジの中間値。
(出所)FRBの資料を基に三井住友アセットマネジメント作成

 

 

緩やかな利上げが継続される見通し

 

■以上のような景気、物価に関する評価に加え、金融政策の姿勢が「引き続き緩和的」としたことを踏まえると、7月17日の米上院銀行委員会で行われた議会証言でパウエルFRB議長が述べた通り、「当面は、緩やかな利上げを継続するのが最善の道」と考えられます。

 

■今後の焦点は、「どこまで利上げが行われるか」です。景気を刺激も抑制もしない金利、つまり中立金利は、FOMC参加者による政策金利の長期予測値から判断すると、2.9%前後と考えられます。よって当面は、3%に向かって利上げが継続されると見られます。

 

(2018年08月02日)

 

関連マーケットレポート

2018年7月30日 急加速した米国のGDP成長率(2018年4-6月期速報値)
2018年7月25日 米『ベージュブック』、労働需給が一段と逼迫
 

→毎日読むのが楽しみ!「幻冬舎ゴールドオンライン」無料メルマガ登録はこちら​

 

 

幻冬舎ゴールドオンラインの主催・共催・協賛セミナーをいち早くお届けする、

LINE@アカウントを始めました!お友達登録はこちらからお願いします。

 

友だち追加

 


調査部は、総勢20名のプロフェッショナルを擁し、経済や金融市場について運用会社ならではの高度な分析を行い、それぞれの見通しを策定、社内外に情報発信しています。三井住友アセットマネジメントの経済・金融市場分析面での中枢を担っている他、幅広い投資家に良質な情報を伝えるべく、活動する機会や媒体は多岐にわたります。年間で約900本の市場レポートを作成し、会社のホームページで公開中(2016年度実績)。

※三井住友アセットマネジメントと大和住銀投信投資顧問は4月1日に合併し、三井住友DSアセットマネジメントになりました。

著者紹介

連載【デイリー】マーケットレポート/三井住友DSアセットマネジメント

●当資料は、情報提供を目的として、三井住友アセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
●当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、三井住友アセットマネジメント、幻冬舎グループは責任を負いません。
●当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
●当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
●当資料は三井住友アセットマネジメントが信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
●当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
●当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

登録していただいた方の中から
毎日抽選で1名様に人気書籍をプレゼント!
会員向けセミナーの一覧